水(すい):

  1. 五行の1つ。
    冷たく低いところに流れていく特徴があり、自然界でこの特徴があるものはみな水に属する。
    寒い冬は水に属する。
    腎は水に属する。
  2. 病因の寒邪。
  3. 臓腑機能の低下により生じた水液停滞の水湿・水飲・水気・水病・水腫・痰飲の症状。

髄(ずい):
奇恒の腑の1つ。
骨髄・脊髄・脳髄を指す。
腎精によってつくられる。

水飲(すいいん):
臓腑の水液代謝障害で生じる病的な物質であり、致病素因になる。
稀薄で澄んでいるものを「水」、稀薄で粘り気があるものを「飲」と区別している。

髄海(ずいかい):
元神の府(げんしんのふ)・清空(せいくう)・頭髄(とうずい)・脳髄(のうずい)ともいう。
脳のこと。
奇恒の府の1つ。
頭骸骨内の髄湿を指す。
腎精が髄を生じ、脳を形成する。

水気(すいき):

  1. 臓腑の水液代謝障害によって生じた病的な物質であり、致病素因になる。
  2. 水腫(すいしゅ)・水病(すいびょう)ともいう。
    水液が停滞しむくみが目立つ症状。
    腎脾陽虚と密接な関係がある。

水穀精微(すいこくせいび):
穀気(こくき)・水穀の気(すいこくのき)ともいう。
飲食物を消化吸収することにより生じる精気・精華、また気血を生成する源。

水穀の気(すいこくのき):
穀気(こくき)・水穀精微(すいこくせいび)ともいう。
飲食物を消化吸収することにより生じる精気・精華、また気血を生成する源。

水湿(すいしつ):
臓腑の水液代謝障害で生じた病的な物質であり、致病素因になる。
水湿により現れる、体の重だるさ、めまい・頭痛・吐き気・むくみ・尿少などの症状が現れる。

水腫(すいしゅ):
病名。
水気(すいき)・水病(すいびょう)ともいう。
水液が停滞しむくみが目立つ症状が現れる。腎脾陽虚と密接な関係がある。

水病(すいびょう):
病名。
水気(すいき)・水腫(すいしゅ)ともいう。
水液が停滞しむくみが目立つ症状が現れる。
腎脾陽虚と密接な関係がある。

数変(すうへん):
症状が変わりやすく、疾病の変化が速いこと。
風邪の特徴。