理(り):
弁証の流れには理・法・方・薬(穴)がある。
各種の弁証を運用して疾病発生のメカニズムを識別、分析すること。
各種の弁証には八綱弁証・臓腑弁証・気血弁証・衛気営血弁証・病因弁証・経絡弁証・六経弁証・三焦弁証がある。

理気(りき):
治療法。
理気は利気と同意語。
気機の運行を改善する。
脹れ・ガス・痞えなど、気機運行の停滞による症状の治療に用いる。

理気健胃(りきけんい):
治療法。
理気和胃(りきわい)ともいう。
気機の運行を調整し、胃の働きを改善する。
肝胃不和による胃脘部の膨満感・疼痛、しゃっくり・げっぷ・吐き気・嘔吐・食欲不振などの治療に用いる。

理気和胃(りきわい):
治療法。
理気健胃(りきけんい)ともいう。
気機の運行を調整し、胃の働きを改善する。
肝胃不和による胃脘部の膨満感・疼痛、しゃっくり・げっぷ・吐き気・嘔吐・食欲不振などの治療に用いる。

理気和中(りきわちゅう):
治療法。
気機の運行を改善し、脾胃の働きを整える。
肝に不和による胃脘部の膨満感・疼痛、しゃっくり・げっぷ・吐き気・嘔吐と、肝脾不和の腹脹・下痢などの治療に用いる。

理血(りけつ):
治療法。
血の流れを整える。
出血・瘀血の治療に用いる。

利湿(りしつ):
治療法。
湿邪を尿とともに排出させ、湿証を改善する。
治療八法の1つである消法(しょうほう)に含まれる。
体の重たさ、胃のもたれ、食欲不振・吐き気・下痢・むくみなどの治療に用いる。

裏証(りしょう):
証名。
裏とは臓腑・血脈・骨髄を指す。

  1. 外感病発病の後期段階。
  2. 病邪が直接臓腑・血脈・骨髄にまで侵襲すること。
  3. 臓腑の働きの失調により現れる病証。

涼血(りょうけつ):
治療法。
血にある熱邪を取り除く。
熱感、顔色が赤、口渇・意識障害・咳血・鼻血・吐血・皮下出血・血尿の各種出血など血熱証の治療に用いる。

涼性(りょうせい):
食材・中薬がもっている冷やす性質を指す。
清熱・涼血・解毒、また便通を改善する働きがある。
陰虚発熱の改善、熱証の治療に用いられる。

涼燥(りょうそう):
立秋後、自然界は燥気が主節気となる。
秋分より後の冬に近い時期に、燥気と寒気(かんき)が結びついて起きる気候の特徴のこと。その影響で現れる症状は寒性に偏っている。