肝の働きが強盛
肝は、五行学説では木に属し、火を生じる母です。 また、肝は春に通じており、肝陽を亢進しやすい特徴を持ちます。 そのため、肝熱体質の場合は、陽気上昇の春と陽気旺盛の夏に異常に熱を発生しやすいため、肝熱を抑える必要があります。
【症状】
顔色・目が赤くなりやすい、口の中が苦い、のどの渇き、胸脇部の痛み、胸やけ、イライラする、怒りっぽい、めまい、興奮すると頭痛が起こりやすい、不眠または夢を見る、中耳炎になりやすい、尿が黄色、便秘、舌が紅色、舌苔が黄色、脈弦・速い
【分析】
肝は情緒を調節するため、ストレス・思い込み・神経質などの精神的な素因によって、イライラする、怒りっぽい、めまい、頭痛などの症状が現れる。 鬱が関係の熱に変化して経絡に充満すると、頭・耳・目・脇に症状が現れる。 熱によって精神状態が興奮しやすく、不眠または夢を見る。
【立法】
清肝瀉火
【食材】
肝経の清熱類 : じゅんさい・スベリヒユ・タンポポ・マコモ・トマト・シジミ・カラス貝・カニ
【中薬】
肝経の清熱類 : 荷葉・山梔子・穀精草・夏枯草・生地黄・牡丹皮・紫草・青蒿