冬~貯蔵の季節~


(立冬~立春)
「閉蔵」して春を待つ

  1. 邪気は寒邪
    寒さが強い邪気なので、身体を温める陽気を傷つけやすく、悪寒・悪風・震え・下痢・冷えなどの症状がみられます。

    寒いとコチコチになりますよね。
    その凝り固まる性質により体が固くなりやすく、頭痛・体痛・胃痛・腹痛・関節の痛み・足腰の痛みなどの症状がみられます。

    さらに、寒いとぎゅーっと縮こまります。
    その引っ張り縮む性質により身体が縮こまりやすくなり、筋脈や筋肉・関節などが痙攣を起こし、手足の屈伸ができにくくなります。
    足の痙攣・気管支炎・心脳血管疾患などの発病率が高くなります。

  2. 腎の働きが活発に
    一年中各臓器はよく働き、気・血・津液を消耗しています。
    これらのもとになる「精気」という気は腎に貯蔵されています。
    冬は腎が営養をしっかり蓄えて体を養い、各臓腑に営養を行き渡らせます。

  3. 温かく過そう
    冬は「早く寝て遅く起きる。 欲望は控えて、体内の陽気をもらさないように体を温かく包んで過すべき」です。

    日照時間が少なくなるので、陽気を逃さないよう日常生活をゆっくり過ごし、安定した気持ちでいることを心がけ、睡眠時間をゆったり取ります。

    冬の寒邪は腎を傷めやすいので、食事ケアは腎を養い身体の保温に心がけ、乾燥に注意し抵抗力をつけるようにしましょう。