痰湿困脾タイプ―痰湿シリーズ①

脾の機能の低下によって痰湿の症状が現れやすい

TAKEBE160224290I9A0418_TP_V 脾の働きが失調して水が停滞したことによる体質です。

【症状】
胃腹部が冷えてときどき痛みが出る、胃脘部のつかえ・膨満感、げっぷ、食欲はない、めまい、眠い、体が重たい、下痢しやすい。 長期化すると皮膚ににきびなどの症状がよく現れる。 舌色が淡い、舌がぶよっと大きい、舌苔が白くてじゅくじゅく、脈濡・緩

【分析】
食べ過ぎ・冷たいものや生もののの過食・ストレス・運動不足・肥満などが原因となって、痰湿が溜まり、気の巡りが阻滞される。 湿は重濁の特徴があることから、多汗、体が重たいといった賞状が現れ、湿が内盛すると脾陽を困阻するため、清陽の気が脳に上昇できず、めまい・眠い、運化失調に伴う胃脘部の膨満感、食欲がない、また肺の宣発・粛降が失調すると、胸がつかえる、咳・痰が多い、口中が粘膩、たるむなどの症状が現れる。 水が停留することで下痢しやすくなる。 痰湿が子宮に停留すると、月経不順や不妊症に関わる。

【立法】
健脾祛湿化痰

【食材】祛湿類
はと麦・とうもろこし・萵苣(チシャ)・大豆・黒豆・そら豆・すもも・コイ・フナ・ハモ・シラウオ・ハマグリ・海藻・昆布・へちま・からし菜・里いも・たけのこ・春菊・羅漢果・アサリ

【中薬】
藿香・佩蘭・菖蒲・砂仁・白豆蔲・草豆蔲・草果・茯苓・茵蔯蒿・通草・瓦楞子・胖大海・旋覆花・栝楼・枇杷葉