内因(ないいん):
情緒の変動によって発生した疾病原因のこと。
主な情緒は喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の7つがあり、七情(しちじょう)という。

内火(ないか):
内熱(ないねつ)ともいう。

  1. 臓腑機能が亢進し体内の陽が盛んになるために現れる実熱証。
    高熱・大汗、のどの痛み、吐血・鼻血などの症状が現れる。
  2. 陰虚により陽気が相対的に余り、体内で虚熱を生じる。
    潮熱(ちょうねつ)・ほてり・のぼせ・盗汗(とうかん)などの症状が現れる。
  3. 薬物や灸法で内部を熱すること。

内陥(ないかん):

  1. 瘡瘍の邪気が臓腑を傷め、全身的に重篤な状態に陥ること。
    膿血症・毒血症・敗血症などに相当する。
  2. 邪気が体内深く侵襲し病状が悪化すること。
  3. 六経弁証の太陽傷寒証・太陽中風証を誤治し、結胸・痞証を起こすこと。

内寒(ないかん):
臓腑機能が衰退し陽気が不足することにより温める機能が低下し、水液運化に支障をきたし現れる病的な変化。
畏寒(いかん)、手足の冷え、鼻水、白痰で稀薄、嘔吐・腹痛・腰痛・むくみ・下痢などの症状が現れる。

内湿(ないしつ):
脾の運化作用や腎の気化作用が失調し、体内に余分な水分が溜まる病的な変化。
食欲不振・吐き気、顔が黄色・白、体のだるさと重たさ、腹脹・むくみ・下痢・尿少などの症状が現れる。

内傷(ないしょう):

  1. 七情・飲食・過労、過度の性生活、臓腑機能の失調などにより現れる病的な変化。
  2. けが・衝撃などにより体に損傷を与えること。

内傷発熱(ないしょうはつねつ):
七情・飲食・過労、過度の性生活、臓腑機能の失調などが原因で体に生じる発熱。

内燥(ないそう):
精・髄・血・津液などの陰液の消耗や損傷によって乾燥する病的な変化。
口渇・空咳・便秘などの症状が現れる。

内毒(ないどく):
体内から生成される毒。
体内に潜伏しているが、抵抗力の低下や誘発因子が加わると発散する熱毒。
癰腫瘡瘍・高熱の症状が現れる。

内熱(ないねつ):
内火(ないか)ともいう。

  1. 臓腑機能が亢進し体内の陽が盛んになるために現れる実熱証。
    高熱・大汗、のどの痛み、吐血・鼻血などの症状が現れる。
  2. 陰虚により陽気が相対的に余り、体内で虚熱を生じる。
    潮熱(ちょうねつ)・ほてり・のぼせ・盗汗(とうかん)などの症状が現れる。
  3. 薬物や灸法で内部を熱すること。