めまい

 めまいとは、目が回り、頭がくらくらする症状ですが、慢性疾病によって引き起こされる症状の1つでもあります。 症状により、実証・虚証・虚実兼証の3種類に分けられます。

 

317767

______。o*★*o。_____

古典にみるめまい

 めまいについての最も早い記載は『黄帝内経 素問』。 「掉眩」「眩冒」と書かれています。 至真要大論篇には「諸風掉眩、皆属于肝」、『金匱要略』には「心下有支飲、……其人苦冒眩、沢瀉湯主之」と記載されています。 この「冒眩」はめまいのことです。 『丹渓心法』には「痰がなければめまいは起こらない」と書いてあり、めまいのメカニズムを肝機能の失調・痰飲と結びつけています。 そのほかに熱盛・上気不足・髄海不足なども原因になります。

______。o*★*o。_____

原因

肝気鬱結
ストレス ⇒ 肝気鬱結 ⇒ 肝鬱化火 ⇒ 肝陰を傷める ⇒ 肝陽が頭部に乱上 ⇒ めまいに

腎精不足
老化 あるいは 慢性疾病 ⇒ 腎精不足 ⇒ 髄海不足 ⇒ めまいに

気血両虚
慢性疾病 あるいは 大出血 ⇒ 気血両虚 ⇒ 清陽不昇・血不養神 ⇒ めまいに

痰湿内盛
肥満や水湿停留 ⇒ 痰湿が生じる ⇒ めまいに

瘀血内阻
けがや気滞 ⇒ 瘀血内阻が生じる ⇒ めまいに

 

next page