痰湿タイプは、臓腑の働きが低下しているひと
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【原因】
痰湿タイプと関係の深い五臓六腑は、脾・胃・肺です。
脾の気が弱ってしまい、脾が司っている飲食物を消化して栄養へ変化させ、全身に運ぶ「運化」という働きが低下。 ⇒ 水が溜まって「痰湿(水液代謝の異常によって生じた痰やむくみのこと)」が生じます。
痰湿が脾の気を滞らせると、水の運化と排泄が滞って、下痢やむくみに。
さらに営養物質である「水穀精微」が十分に作られないので、筋肉を養えず、筋力が低下します。
痰湿が胃の気を滞らせると、胃気がきちんと降りて行かず、胸のつかえ・膨満感・食欲不振などに繋がります。
痰湿が肺の呼吸機能(中医学では「宣発粛降」と言います)を滞らせると、津液を全身に渡らせることが出来なくなり、さらに痰湿が生成が盛んになって、咳・痰が多い・胸がつかえるといった症状が現れます。
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【症状】
顔色が黄色っぽい、皮脂が多い、汗をかきやすい、体が重だるい、むくみ、胸がつかえる、脂っこいものや甘いものが好き、痰が多い、口の中が粘る、めまい、眠気、倦怠感、下痢しやすい、尿の量は正常または少ない・尿の色が濁る、生理周期が遅れる、生理痛、閉経、不妊症、舌の色が淡い、舌が分厚くて大きい、舌の縁に歯痕がある、舌の苔が白くてきめが細かい
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【ケア】
体の水分を排泄して、痰を取り除きましょう
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【おすすめ食材】
去湿 : 余分な水湿を取り除きます
はと麦・とうもろこし・冬瓜・小豆・大豆・枝豆・そら豆・黒豆・白魚・鯉・はまぐり
化痰止咳平喘 : 痰と咳の改善を図ります
里芋・筍・春菊・からし菜・へちま・昆布・海苔・あさり・くらげ・豆乳・柿・梨・びわ・びわの葉・銀杏
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【アドバイス】
平性・温性で辛味・苦味・淡味のものがおすすめ。
脾・肺・腎・肝を重点的にケアしましょう。
生活面では、うつにならないよう、ストレス解消を★
湿気に弱いタイプなので、湿気に注意。 乾燥した住まいがおすすめです。