気(き):

  1. 自然界を構成する最も原始的な物質のこと。
    太陽の気、天気・空気、大地の気など。
  2. 臓腑組織の生理機能のこと。
    肺気・心気・肝気・胃気・脾腎の気など。
  3. 栄養を豊富に含んでいる水穀の気・営気・衛気・元気・宗気など。

気化作用(きかさよう):
気の働きにより変化すること。
飲食物や吸い込んだ空気から、精・気・血・津液などの精微物質に変化・生成され、さらに汗・尿・便・水などに生成・変化、流れ注ぐ、輸布させる作用。

気機(きき):
気の運動。
気の運動には気は昇・降・出・入に動く。
肝気は昇、肺気・心気は降、脾気は昇、胃気は降、腎気は昇のように臓腑の気は運動している。

気虚(ききょ):
臓腑組織の機能が低下する病的な変化。
そのことで現れる、顔色が白か萎黄(いおう)、めまい・息切れ・音声低微(おんせいていび)、疲れやすい、無気力・汗・動悸などを中心とする病症を気虚証という。

帰経(きけい):
食材・中薬の作用と臓腑・経絡を結びつけ、選択的に作用を発揮し、主な作用を定位づけすること。

気血同行(きけつどうこう):
気の巡りと血の流れとの関係。
気は血の流れの動力、血は気を生じるもとであり、相互依存の関係によって同じように運行すること。

気味(きみ):

  1. 気は中薬・食材の性質、涼・寒・平・温・熱がある。
    味は中薬・食材の味、酸・苦・甘・辛・鹹・淡がある。
    気味は性質と味を含めていう言葉。
    性質と味のこと。
  2. においを確認する診察法。
    口臭・排泄物や分泌物のにおいを確認する。
    聞診の1つ。

九竅(きゅうきょう):
体にある9つの穴のこと。
両目・両耳・両鼻孔・口・尿道・肛門。

九臓(きゅうぞう):
体にある9つの臓腑のこと。
肝・心・脾・肺・腎・胃・大腸・小腸・膀胱。

竅(きょう):
空竅(くうきょう)ともいう。
孔・穴のこと。

  1. 七竅。
    竅とは体の孔のこと。
    顔面には、目2つ、耳2つ、鼻孔2つおよび口の合計7つの孔があり、上竅という。
    臓腑の働きにおいて、肝は目、腎は耳、肺は鼻、脾は口のように、体表に臓腑機能の良し悪しが現れること。
  2. 九竅。
    七竅に尿道口と肛門を加える。
  3. 心竅(しんきょう)。
  4. 毛孔。