老化 ―腎・脾・肺をケアしましょう!

WHO(世界保健機関)では60歳以上、日本では65歳以上が「老人」

加齢により陰陽のバランスが崩れ、臓腑の働きが落ち、病気に対する抵抗力と環境に対する調節力が低下するのが「生理的老化」。 病気が原因で老化が早まるのが「病理性老化」です。

老化に深く関わっているのは、腎・脾・肺の3臓器。 特に、腎が重要です。

  1.  腰痛や足腰の弱り・白髪・脱毛・難聴・物忘れ・耳鳴り・生殖機能の衰え・むくみ ⇒ 腎が弱る「腎虚」
  2. 疲れ・食欲不振・顔色が黄色っぽい・むくみ・慢性下痢・内臓下垂など ⇒ 消化器が弱る「脾胃気虚」
  3. 咳・喘息・息切れ・皮膚の乾燥・かぜなど ⇒ 肺が弱る「肺気虚」
  4. うつ状態・精神不安・ため息・不眠・めまい・食欲不振など ⇒ 肝にストレスがたまった「肝鬱」
  5. 動悸・発汗・めまい・不眠など ⇒ 心が弱る「心気虚」

30歳を過ぎると人間の身体機能は1年ごとに約1%減退します。
中年期には、精神安定と規則正しい生活と過労に注意。
老年期には、趣味を持ちながら地域社会との交流に積極的に参加。
そのうえで、定期健診を受けて、バランスの良い温かい薄味の食事をしましょう。

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補気

臓腑の働きを「気」といいます。
気が不足する時に気を補うことを「補気」といい、臓腑の働きを増強します。

はと麦・麦芽・長いも・かぼちゃ・じゃがいも・キャベツ・グリンピース・なつめ

養血

血は血液のこと。
血を補充することを「養血(補血)」といいます。

ほうれん草・豚レバー・鶏レバー・牛肉・烏骨鶏・黒ごま・ライチ・ピーナッツ・ムール貝

助陽

気は陰陽学説で「陽」に属します。
気の不足が悪化して現れた痛みや冷える症状を「陽虚」、陽を補い温めることを「助陽(補陽)」といいます。

くるみ・羊肉・海老・なまこ

活血化瘀

血の流れが滞る状態を「血瘀」といい、それにより血の塊り・紫紺・痛みなどの症状が現れます。
これを治療する方法は活血化瘀といい、血流を良くし血瘀状態を改善します。

にら・らっきょう・青梗菜・くわい・酢

理気解鬱

うつは気の巡りが停滞している状態。
うつを改善するために気の巡りを良くすることを理気解鬱といいます。

蕎麦・にら・大根・オレンジ・みかん

 

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