少年児童期(誕生~12歳)

こどもには、4つの特徴があります

  1. 「純陽之体」
    小児は成長が早いので、陰陽バランスが陽に偏っています。
    このため、活発に動き、汗が多く、病気のときにすぐに熱を出します。 
  2. 「腎気未充」
    成長過程である小児は腎が未成熟です。
    腎気は全身の気の源であり、体を守っているもの。
    これが足りないので、邪気が侵入しやすく、こどもは発熱・咳・喘息といった病気が多いです。
  3. 「肝常有余」
    肝の気が常に余っていることです。
    こどもは情緒が不安定で、感情の起伏が激しく、わがままなことが多いです。
    また、病気のときに高熱が出やすい、痙攣しやすいといった特徴も、この「肝常有余」によるものです。 
  4. 「脾常不足」
    こどもはちょっとしたことで、嘔吐・下痢を起こしますが、これは脾(消化器)気が常に不足しているから。
    特に甘いものを摂りすぎると、脾に湿という余分な水分が溜まりやすくなり、食欲ダウンの原因となります。

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こどもに対しては、上記した4つの特徴を考慮し、「養う」ことを中心として、バランスよく食べさせましょう。

  1. 穀類・野菜・果物・大豆・くるみ・黒ごま・豚肉・魚・卵・牛乳・レバーなどがおすすめ
  2. 羊肉・ソーセージ・ハンバーグ・揚げ物など、脂っこくて体を熱くさせるもの(熱性)は控えましょう!
    こどもの好きな食べ物が多いですが、おすすめしません。
  3. 甘味の食材を控えましょう。
    お菓子・ジュースなどを摂りすぎないで!
  4. 決まった時間に決まった量を摂りましょう。
    消化しやすいものがおすすめ。
    熱性の食材や冷たいもの・甘いものは消化器の働きを妨げるので、できるだけ控えましょう。

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こどもによく用いる食材

作用 食材
成長を安定させる 穀類・いも類・黒豆・くるみ・黒ごま・はちみつ・卵・牛乳・鶏肉・豚肉・豚レバー・豚マメ
熱を冷ます セロリ・白菜・キャベツ・大根・冬瓜・きゅうり・トマト・すいか・りんご・梨