悲(ひ):
七情の1つ。
悲しむこと。
肺の情志。
悲しむことにより肺気を消耗し、元気がなくなる。

痞(ひ):
症状。
気の運行が停滞することにより、胸腹部の気機がふさがれて現れる、痞えや膨満感などのこと。

脾(ひ):
五臓の1つ。
運化作用により飲食物を消化吸収する。
気血生成、水液代謝の調節、四肢・筋肉をつかさどるなどの機能をもつ。

脾気(ひき):
脾の働きのこと。
脾気は生成された水穀精微を肺へ送り全身に運ぶため、上昇で正常。
脾は中焦にあるので中気(ちゅうき)ともいう。

脾合胃(ひごうい):
<脾は胃に合す。>
脾と胃は表裏関係にあり、互いに影響しあっている。

脾主運化(ひしゅうんか):
<脾は運化を主(つかさど)る。>
運は運搬・運ぶこと、化は変化させる、消化吸収を指す。
脾は飲食物を水穀精微に変化させ、運んでいく機能をもつ。

脾主肌肉(ひしゅきにく):
<脾は肌肉を主(つかさど)る。>
脾には筋肉を滋養し成長させる機能がある。

脾主後天(ひしゅこうてん):
<脾は後天を主(つかさど)る。>
後天とは生まれてからのこと。
脾胃は飲食物を精微物質に変えて、生まれた後の生命活動の原動力にする。

脾主思(ひしゅし):
<脾は思を主(つかさど)る。>
思は七情の1つで、脾は感情の中で思惟を管理している。
脾の機能は思い煩うという感情の変化の影響を受けやすい。

脾主四肢(ひしゅしし):
<脾は四肢を主(つかさど)る。>
脾で生成された水穀精微によって四肢・筋肉を滋養する。
脾と四肢・筋肉は密接な関係がある。