血量が少なく、血質が低下
特に血脈・神志を主る心は心血虚の症状が出やすい
心血虚と密接に関係する季節は夏です。 夏には、心血を補い、心の液体を滋養する必要もあるため、滋陰類を組み合わせます。
【症状】
顔色や唇色が蒼白、心悸、不眠、多夢、めまい、物忘れ、舌色が淡い、舌苔白色、脈細・無力
【分析】
虚弱体質・出血・消化器官の疾病・慢性病・腸の寄生虫などが原因となって、血量の減少および血質の低下を招き、血虚証となる。 心血が不足して心を養えないと、顔面の滋養不足のために顔面や唇色が蒼白、心悸といった症状が現れ、神を養えないと、不眠、多夢が現れ、脳を滋養できないと、めまい、物忘れが現れる。
【立法】
養血安神
【食材】
心経の養血類 : にんじん・竜眼肉・豚ハツ
滋陰類 : アスパラガス・鶏卵・ロバ肉・牛乳
【中薬】
心経の養血類 : 当帰
滋陰類 : 麦門冬・桑椹・百合・亀板