心血虚タイプ―血虚シリーズ①

血量が少なく、血質が低下
特に血脈・神志を主る心は心血虚の症状が出やすい

62a0069a0520907105829d2b8cf45e28_s 心血虚と密接に関係する季節は夏です。 夏には、心血を補い、心の液体を滋養する必要もあるため、滋陰類を組み合わせます。

【症状】
顔色や唇色が蒼白、心悸、不眠、多夢ae884293c8e5c6df48d8713c9e40c541_s、めまい、物忘れ、舌色が淡い、舌苔白色、脈細・無力

【分析】
虚弱体質・出血・消化器官の疾病・慢性病・腸の寄生虫などが原因となって、血量の減少および血質の低下を招き、血虚証となる。 心血が不足して心を養えないと、顔面の滋養不足のために顔面や唇色が蒼白、心悸といった症状が現れ、神を養えないと、不眠、多夢が現れ、脳を滋養できないと、めまい、物忘れが現れる。

【立法】a07fbb6a5e3ec4350a2ce4eef3adecf3_s
養血安神

【食材】
心経の養血類 : にんじん・竜眼肉・豚ハツ
滋陰類 : アスパラガス・鶏卵・ロバ肉・牛乳

【中薬】
心経の養血類 : 当帰
滋陰類 : 麦門冬・桑椹・百合・亀板