血瘀タイプ~血流ダウン~

血瘀タイプは、血の流れが緩慢になり停滞しているひと

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【原因】

血瘀タイプと深く関わるのは、血に関係する心・肝・脾です。

血の流れが滞ると、脈管が詰まりやすくなって心がケアされなくなり、無理に働かせようとします。 ⇒ 動悸、胸苦しい、胸が痛いといった症状に。
また、舌は紫紺色、瘀点や瘀斑が現れ、脈が一定ではなく、なめらかさがなくなります。

血の流れが滞るので、血液を貯蔵する肝の働きがダウン。
精神や臓腑の働きをのびやかに保てなくなるので、目の下のクマ、しこり、固まり(瘀血)、生理不順などの症状が現れます。
瘀血が経路を塞ぐので、頭痛、関節の痛みが出ます。
女性の場合、毎月生理痛が…‼

血の流れが滞ると、脾の血を血管内を流れるように導き、漏れ出ないようにする働き(「統血作用」)が低下。 ⇒ 血流を調節できず、血の固まり「瘀血」が生じて痛みが出ます。
また、瘀血によって、血が順調に流れないので、血が漏れて出血する場合もあります。

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【症状】

顔色が暗い、目の下のクマ、あざができやすい、しみが多い、肌の乾燥、体の決まった箇所に痛みがある、しこりがある、おなかが脹れる、便の色が黒っぽい、生理周期が遅れる、経血量が少ない・色が黒い・塊がある出血、生理痛、子宮筋腫、卵巣腫瘍、不妊症、舌は紫がかって暗い色、舌に瘀点や瘀斑(黒い斑点)がある、舌の裏の静脈が太く青紫色、脈が一定でなく、スムーズでない
※赤色が主な症状

 

【覚えておきたいポイント】

血瘀の主な症状は4つ。 覚えておきましょう。

  1. 疼痛 : 針で刺すような痛み・同じ場所の痛み・触るとひどくなる痛み・夜ひどくなる痛み などの症状がみられます。
  2. 腫塊 : 固まりのこと。 内臓の腫大・血栓・生理出血の固まり・外傷の内出血の腫れといった症状がみられます。
  3. 紫紺 : 紫・黒色のこと。 皮膚・舌下・口唇に症状が現れます。
  4. 出血 : 不正出血・内臓出血・皮下や筋肉の出血といった症状が現れます。

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【ケア】

血の流れをよくして、血の停滞を改善し、痛みをやわらげましょう

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【タイプ別】

  1. 気滞血瘀タイプ
    【原因】主な症状+ストレスにより気の巡りが滞って血流が緩慢となる
    【症状】うつ、傷み、ため息、生理痛、下痢または便秘
    【ケア】気の流れをよくして血流を改善しましょう
  2. 気虚血瘀タイプ
    【原因】主な症状+虚弱体質・老化・慢性病により気が消耗し血瘀となる
    【症状】顔色蒼白、食欲不振、疲労、胃痛、腹痛、むくみ、舌の苔が白い
    【ケア】気を養って血流を改善しましょう
  3. 血寒血瘀タイプ
    【原因】主な症状+陽虚陰盛のため冷えて血瘀となる
    【症状】手足・腰の冷え、痛み、下痢、生理不順、生理痛、舌の苔が薄い
    【ケア】経絡を温めて血流を改善しましょう
  4. 血熱血瘀タイプ
    【原因】主な症状+陽盛・陰虚・辛いもの・熱いものの食べ過ぎにより血に熱がこもり、血流が乱れ血瘀となる
    【症状】赤い顔色、鼻血、高熱・微熱、ほてり、のぼせ、皮下出血、舌赤、脈が速い
    【ケア】熱を冷まして血流を改善しましょう
  5. 血虚血瘀タイプ
    【原因】消化器が虚弱・血虚・病後による血虚となり血瘀となる
    【症状】主な症状+動悸、めまい、不眠、しびれ、生理不順、腹部がしくしくするまたは刺す痛みがある、生理の量が少なく血色が薄いまたは紫または腫塊
    【ケア】血を養って血流を改善しましょう

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【おすすめ食材】

理血 : 血の流れをよくします
青梗菜・なす・蓮根・きくらげ・酢・空心菜・くわい・おから・ビーツ・紅花・サフラン・よもぎ・ターメリック・ウコン

虚風湿 : 風湿邪気を取り除きます
うど・かりん・酒・さくらんぼ

理気 : 気の巡りをよくします
蕎麦・らっきょう・えんどうまめ・みかん・だいだい・かぼす・ジャスミン・陳皮・玫瑰花(ハマナス)

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【アドバイス】

温性・熱性で辛味のあるものを食べましょう。 血流をよくします。
うつにならないようにストレスをうまく解消してください。
風通しがよいお部屋・南向きのお部屋がおすすめ