燥(そう):

  1. 秋の気候。
    乾燥の気のこと。
    初秋の頃は「温燥」、晩秋の頃は「涼燥」とよぶ。
  2. 六淫邪気の燥邪のこと。
    外燥(がいそう)ともいう。
  3. 陰液不足のため体内で生じる邪気。
    内燥(ないそう)ともいう。
  4. 証名。
    六淫邪気である燥邪の侵入により、また津液の分布障害や陰液の生成不足により現れる、口渇、皮膚の乾燥・かゆみ・きめが粗い、便秘・尿少・舌紅少津・脈細などを中心とする病症を燥証という。

相畏(そうい):
食材・中薬配伍七情の1つ。
ある食材・中薬の毒性反応あるいは副作用が、ほかの食材・中薬によって消滅したり軽減されたりすること。
相殺(そうさい)の裏返しの関係。

相悪(そうお):
食材・中薬配伍七情の1つ。
2種類以上の食材・中薬を合わせて用いると、互いに作用が低減し無効になること。

相互転化(そうごてんか):
陰陽が互いに変化し循環すること。
例えば、陽に属する昼と陰に属する夜の変化などのこと。

相殺(そうさい):
食材・中薬配伍七情の1つ。
ある食材・中薬がほかの食材・中薬の不良作用を消滅したり軽減したりすること。
相畏(そうい)の裏返しの関係。

相使(そうし):
食材・中薬配伍七情の1つ。
一方を主、他方を補として、補薬が主薬の効果を高めること。

燥湿(そうしつ):
治療法。
苦味・温性の食材と中薬を用いて乾燥させる。
痰飲、痰湿の白痰、多痰、体の重たさ、胃のもたれ、下痢などの治療に用いる。

燥邪(そうじゃ):

  1. 六淫邪気の1つ。
    外燥。
  2. 体内の津液不足のため生じる邪気。
    内燥。

蔵象(ぞうしょう):
蔵は内臓・五臓六腑・奇恒の腑、蔵は現象という意味。
体内の臓腑機能の変化が外部に反映されること。

蔵象学説(ぞうしょうがくせつ):
蔵は内臓・五臓六腑・奇恒の腑、蔵は現象という意味。
体表に現れた人体の生理・病理現象を観察した、各臓腑の生理機能・病理変化および相互関係に関する学説。