眼精疲労

 眼精疲労とは、眼底・眼圧・視野などの検査では何も異常はないにもかかわらず、目に現れるさまざまな症状のこと。 軽い段階を「目の疲れ」、ひどくなると「眼精疲労」といわれます。 よくみられる症状は、眼球の脹痛・目瞼のむくみ・目の乾燥・かすみ目・充血・目の疼痛・視力低下・頭痛・めまいなど。 ひどい場合は、イライラ・吐き気なども…。

 また主に、肝が目に開竅するので、眼精疲労は「肝労」ともいわれています。

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原因

目の使いすぎ : テレビ・コンピューター・ゲーム機器の見すぎ ⇒ 精気を傷める ⇒ ドライアイなど

ストレス : 不眠・不安・怒りっぽい・悲しいなどの情志の異常 ⇒ 肝を傷める ⇒ 目の充血と疲れ

目の器質性障害 : 近視・乱視・老眼・白内障・緑内障・眼瞼下垂・眼底出血など様々な原因 ⇒ 目の疲れ

食生活の乱れ : 飲みすぎ・食べすぎなど ⇒ 瞼のむくみ・遅鈍・目の動きが鈍くどんとしている・疲れなど

紫外線・大気汚染 : ⇒ 目のかゆみ・涙・視力低下

他の病気の影響 : 糖尿病による網膜症・甲状腺機能亢進症による突眼症・更年期障害や腎臓病や動脈硬化による瞼のむくみ ⇒ 眼精疲労

先天的要因 : 先天性の目の病気

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五輪学説

 最も古い眼科の書籍『秘伝眼科龍木論』に「目は、五臓の精明が現れるところであり、自然界における日(太陽)や月のような、大事に保護しなければならない場所である。 腎は骨を主り、腎の精気の盛衰が現れる場所は瞳孔となる。 肝は筋を主り、肝の盛衰は黒目に現れる。 心は全身の血を主り、心の盛衰は目尻に現れる」と記載されています。 これらの理論によって目の外部から内部までを5つの部分に分け、それぞれ対応する五臓との関係を表した「五輪学説」が生まれました。
 目の各部位には五臓の働き・正気の盛衰が反映されるため、目の状態をみることで、五臓の状態を知ることができるのです★

五部 黒目 目尻 白目 瞳孔
五輪 風輪 血輪 肉輪 気輪 水輪
部位 角膜
虹彩
前房
内側と外側
(目頭と目尻)
涙器
血管
眼球結膜
眼瞼の皮膚
筋肉
眼瞼結膜
眼瞼結膜
強膜
瞳孔
水晶体
硝子体
眼底
五色
(健康な状態)
光沢があり
澄んでいる
潤沢でピンク色 弾力があり微黄色で
つやがある
潤沢 目が輝き、
視力がよい
五臓
組織 血脈 四肢・肌肉 皮毛

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