陰平陽秘(いんへいようひ):
陰は精・血・津液・筋肉・骨など物質を指す。
陰は体を構成して充実させる。
平は正常な状態。
陽は各臓腑の生理機能を指す。
秘はかくす、守ることを指す。
陰陽が互いに助け合い、体を構成しながら守り、常に動態的なバランスを保っていること。

陰陽(いんよう):
中国古代思想の基本概念であり、世界をすべて陰陽の2つの気で解明しようとする、きわめて素朴な考え方。
太陽側・昼間は明るいので陽に属し、蔭のところ・夜は暗いので陰に属する。

陰陽学説(いんようがくせつ):
中国古代思想の理論で世界のすべてを陰陽の対立・依存・消長・転化で説明する学説。

陰陽互根(いんようごこん):
陰と陽は、互いに依存しながら成り立っていること。
陽の代表である太陽、陰の代表である月は互いに存在することで宇宙になる。

陰陽互損(いんようごそん):
陰と陽は、互いに依存しあい、一方が損じれば、それに影響して他方も損じること。

陰陽失調(いんようしっちょう):
陰と陽のバランスが崩れること。

陰陽消長(いんようしょうちょう):
陰と陽は、一定条件のもとで互いに消失したり生長したり変化しあうこと。
例えば、陽が生長し多くなり明るくなると同時に、陰が減少していき昼になる。
陰が生長し多くなり暗くなると同時に、陽が現象していき夜になる。

陰陽対立(いんようたいりつ):
陰と陽は、互いに反対の性格をもち対立して互いを制御していること。
例えば、天と地、男と女など。

陰陽調節(いんようちょうせつ):
陰と陽のバランスを整えること。

陰陽調和(いんようちょうわ):
陰陽平衡(いんようへいこう)ともいう。
陰と陽のバランスがとれた良い状態を指す。