舌診(ぜっしん):
望診で、舌質と舌苔の変化を観察し、疾病を判断すること。

舌先(ぜっせん):
舌の先。
舌診では心・肺の状態を反映する部位としてとらえる。

舌体(ぜったい):
舌色や潤沢さ・大きさ・動きなど、舌そのものの状態。
舌の肉質、筋肉と経絡を含む。
舌体の動きが自由で、程よい厚さと大きさの状態が正常。

舌苔(ぜったい):
舌の表面についている苔。
舌診では主に胃の機能を判断する。
苔の色と舌苔の厚さ・薄さ、分布状態を観察する。
薄く白色の苔が正常。

舌中(ぜっちゅう):
舌の中央部。
舌診では脾・胃の状態を反映する部位としてとらえる。

舌辺(ぜっぺん):
舌の周辺。
舌診では肝・胆の状態を反映する部位としてとらえる。

舌本(ぜっぽん):
舌根(ぜっこん)ともいう。
舌の根元。
舌診では腎・膀胱の状態を反映する部位としてとらえる。

善行(ぜんこう):
症状が移動しやすいこと。
風邪の特徴。
例えば、風邪によって引き起こされるじん麻疹・風疹のかゆみなど。

先天の精(せんてんのせい):
両親の生殖の精から与えられ、生まれつき腎に貯蔵されている成長・発育・生殖と関わる精。

先天の火(せんてんのひ):
元陽(げんよ)・真火(しんか)・真陽(しんよう)・腎陽(じんよう)・命門の火(めいもんのひ)ともいう。
腎精からつくり出される全身の陽の源。
各臓腑の働きを促進させ、体を温める作用がある。

先天の本(せんてんのもと):
両親から与えられ、生まれつき腎に貯蔵されている精で生命の本になるため、腎を指す。

宣肺(せんぱい):
治療法。
肺の呼吸機能を改善する。

宣発(せんぱつ):
肺気が外・上に向かって発散する働き。
肺の呼吸運動と関わる。