「薬膳」と聞くと、「漢方」というイメージが強く、薬を混ぜると思われがちですが、実は違います。
中薬と合わせるものもありますが、目的に合わせて食材のみで作る薬膳も多いのです。
薬膳で使う5つの言葉の内容を確かめておきましょう。
- 食用:年齢・性別・季節・環境などによって、食材の応用・食事時間・調理方法などを選びます。
- 食養:食材を使って身体を養う目的の食養生のこと。
例えば、美肌・老化防止などの目的で補養作用のある食材を選んで、食事に取り入れます。 - 食療:食材の効能によって病気を改善したり、治療をサポートする作用のこと。
食療の対象は病気で体調を崩した人です。
例えば、大根の持つ消化を促進・通便させる働きを便秘の改善に使います。 - 薬膳:伝統的な薬膳の概念としては、食療に中薬を加えて作り、病気を改善する料理のことを言いますが、現在は薬膳が広まって、健康維持・病気の予防・改善効果などがある料理をまとめて薬膳と言うようになってきています。
- 食忌:飲食においてのNG行為。
中医薬膳学の食忌には、飲食と体質・飲食と病気・食材と食材・食材と中薬・妊娠期間・母乳期間・養生・飲酒についての禁忌が含まれています。