経気(けいき):
脈気(みゃくき)ともいう。
経絡・脈に巡っている気の略称。

経穴(けいけつ):

  1. 経脈が体表を循行している経絡上にある腧穴(ゆけつ)の総称。
  2. 五輪穴の1つ。
    十二経脈の各脈にそれぞれ1つずつ対応している。
    一般的につぼという。

経脈(けいみゃく):
人体を縦に幹行する気血運行の通り道。
手太陽小腸経・手昇陰三焦経・手陽明大腸経・手太陰肺経・手少陰心経・手厥陰心包経・足太陽膀胱経・足少陽胆経・足陽明胃経・足太陰脾経・足少陰腎経・足厥陰肝経の十二正経と、督脈・任脈の奇経の2つがある。

経絡(けいらく):
人体における経脈と絡脈の総称。
気血運行の通り道で、太い幹線を経脈、経脈から分かれた細い支線を絡脈という。
経絡は、経穴(けいけつ)を結ぶルートであることから、各臓腑間・諸器官と関連し、全身の調和を保っている。

下焦(げしょう):
六腑である三焦の下部構造で、臍から下の下腹部・肝・腎・膀胱・大腸が含まれる。

解暑(げしょ):
治療法。
暑熱を解消する。

血海(けっかい):

  1. 十二経の海・十二経脈の海ともいう。
    四海(しかい)の1つ。
  2. 肝を指す。
    肝は血を蔵するので血海という。
  3. 足太陰脾経の経穴名。

血虚(けっきょ):
血の栄養作用減退、あるいは血量の不足によって現れる病的な変化。
そのことで現れる、顔色が蒼白、爪と唇の色が淡白、めまい・不眠・動悸・麻痺などを中心とする病症を血虚証という。

解表(げひょう):
治療法。
辛散解表(しんさんげひょう)ともいう。
辛味で発散作用のある食材・中薬によって発汗させ、体表に侵襲する邪気を取り除く。
かぜの寒気・発熱、無汗または少汗、頭痛・体痛などの治療に用いる。

下法(げほう):
治療八法の1つ。
宿食(飲食の停滞)・便秘、瘀血の阻滞、むくみ・排尿困難などの治療に用いる。
瀉下による治療法。

健胃(けんい):
治療法。
低下した胃の働きを高める。
食欲不振、胃のもたれなどの治療に用いる。

元陰(げんいん):
真陰(しんいん)・腎陰(じんいん)・腎水(じんすい)ともいう。
腎精からつくり出される全身の陰の源。

健脾(けんぴ):
治療法。
弱っている脾の働きを正常にする。
脾気虚の疲れ・めまい・食欲不振・腹脹・むくみ・下痢などの治療によく用いる。

元陽(げんよう): 真火(しんか)・真陽(しんよう)・腎陽(じんよう)・先天の火(せんてんのひ)・命門の火(めいもんのひ)ともいう。
腎精からつくり出される全身の陽の源。
各臓腑の働きを促進させ、体を温める作用がある。