気虚タイプ~臓腑ダウン~

気虚タイプは、臓腑の働きが低下しているひと

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【原因】

気の生成は腎・消化器である脾胃・肺と密接な関係にあります。

  1. 生まれつきの腎の精気から生成されます(腎は「先天の本」と言われます)。
  2. 脾胃の飲食物・水を消化して営養に変化させ、全身に運ぶ機能(「運化」)・食べたものを消化する機能(「腐熟」)により、営養物質である水穀精微から生成されます(脾は「後天の本」と言われます)。
  3. 肺の呼吸により吸い込んだ新鮮な空気と水穀精微が結びついて生成されます。

気虚タイプと関連が深いのは、上記した肺・脾・腎に加えて、心です。
呼吸と全身の気を司る肺気が虚弱になると、息切れ、ときどき咳が出る、無気力などの症状が出ます。
また、体のバリアである衛気(えき)も不足するので、汗をかきやすい、かぜをひきやすいなどの症状も現れます。

脾気が弱り、飲食物(水穀)・飲食物から得られる水分(水湿)を全身へ運ぶ働き(運化)が低下すると、食欲不振、おなかの膨満感などの症状が出やすくなります。
飲食物から得られる営養物質(水穀精微)の生成が足りなくなると、疲れや痩せなどが現れ、水湿が手足にあふれると体の倦怠感や手足の無力感とむくみがみられるように。
大腸に流れ込むと、下痢しやすくなります。

また、脾気は血が血管に漏れ出るのを防ぐ働きが脾にはあるので、脾気が弱ると、あざになりやすい、生理不順などもしばしばみられます。
血脈をコントロールする心気が弱り、血液を循環させる力が弱くなると、無理に働かせようとして、動悸、胸苦しい、息切れ、不整脈などの症状が現れます。
心が養えなくなって心血も不足 ⇒ 頭と顔の血を養えず、白っぽい顔色になり、めまいも起きやすくなります。

腎気が弱り、漏れ出ないように引き締める固摂機能が低下すると、尿漏れ、頻尿などの症状が現れやすくなります。
息切れの症状は、心気だけでなく、腎気の吸気を収める働きが低下することでも出やすくなります。
腎にとって重要な腰のだるさなども現れます。
腎気虚により営養物質をストックする機能も低下し、忘れっぽい、集中力が足りない、体の成長が遅い、髪の毛が切れやすい、白髪・抜け毛といった症状が現れ、また耳鳴り、耳が遠いなどの症状も現れます。

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【症状】

顔色が白っぽい・黄色っぽい、無気力、めまい、忘れっぽい、疲れやすい、かぜをひきやすい、声が小さい、息切れ汗をかきやすい、倦怠感、食欲不振、おなかの膨満感、むくみ、軟便、下痢、頻尿、尿漏れ、月経周期が早まる、経血量が多い、経血色が薄い、生理痛、舌が白っぽい、舌に厚みがある、舌の縁に歯痕がある、舌の苔が白い、脈がとてもゆっくりとしていて拍動が弱い
※赤色が主な症状

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【ケア】

気を補い、臓腑の働きを高めましょう

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【タイプ別】

  1. 肺気虚タイプ
    【原因】虚弱体質・老化・慢性の病気による肺気不足などによるもの
    【症状】主な症状+咳、喘息、痰、汗が勝手に出る、風に当たると寒気がする など
    【ケア】肺の気を補いましょう
  2. 心気虚タイプ
    【原因】虚弱体質・老化・慢性の病気による心気の消耗によるもの
    【症状】主な症状+動悸、息切れ、汗が勝手に出る、脈が細くて弱い、不整脈
    【ケア】気を補い血を養いましょう
  3. 脾気虚タイプ
    【原因】食生活の乱れ、疲労、慢性の病気により脾気の傷みによるもの
    【症状】主な症状+顔色が黄色、食欲不振、おなかが張って苦しい、無気力、疲労、内臓下垂、下痢
    【ケア】気を補い消化器である脾を健やかにしましょう
  4. 腎気虚タイプ
    【原因】虚弱体質・老化・慢性の病気による腎気の消耗
    【症状】主な症状+足腰がだるい、耳鳴り、白髪、頻尿、尿漏れ、夜尿、脈が指を強く押しつけないと感じられない
    【ケア】腎の気を補いましょう

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【おすすめ食材】

補気健脾 : 気を補い、脾の働きを健やかにします
うるち米・もち米・はと麦・小麦・オートミール・長いも・山いも・じゃがいも・さつまいも・かぼちゃ・カリフラワー・ブロッコリー・キャベツ・いんげん・さやいんげん・ながささげ・椎茸・干し椎茸・栗・桃・大豆・黒豆・豆乳・鶏肉・牛肉・豚のマメ(腎臓)・豚のガツ(胃袋)すずき・鰯・鰹・マナガツオ・鯖・鱈・うなぎ・太刀魚・いしもち・はちみつ・ローヤルゼリー・麦芽糖・なつめ・蓮の実

芳香行気 : 香りにより気の巡りをよくします
蕎麦・らっきょう・にら・柚子・みかん・オレンジ・ジャスミン・玫瑰花(ハマナス)・陳皮

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【アドバイス】

苦いもの・なまもの・脂っこいものは控えましょう。
また、補気の食材+行気の食材で補気の効果が高まりますよ

生活面では、過労に気をつけて。
音楽・お笑い・演劇などを楽しみましょう。
また、冷えるのはNG。 温めてください。 春や夏に補陽すると、温めやすいです。
日光浴もおすすめ
でも、野外活動はしないでくださいね、消耗します。