冬の養生法

e14eff875672d830080ed72e48add287_s 冬は、一年で一番寒い、陰の気が旺盛な季節です。 草木が枯れ、動物は冬眠し、身体を休ませる「閉蔵」(へいぞう)の時期になります。 活動を控え、営養を貯蔵する季節です。 早く寝て、朝もゆっくり起き、出来るだけ睡眠時間をたっぷり取りましょう。身体を温かく包んで、陽気を逃がさないようにし、乾燥にも注意して安定した気持ちで過ごしましょう。

【おすすめ食材】

  1. 腎を補い、老化を緩やかにする

    老化防止には黒い色の食材をお勧めします。その他によく使う食材は以下の通りです。

    黒米・黒豆・黒胡麻・胡桃(くるみ)・枸杞子(くこの実)・粟・栗・銀杏・干し葡萄・竜眼肉・蓮の実・韮・長いも・スズキ・ナマコ・エビ・ホタテ・羊肉・豚肉・シナモン・八角(はっかく:チャイニーズスターアニス)・小茴香(しょうういきょう:フェンネルシード)・丁香(ちょうこう:クローブ)・杜仲茶IMG_1864

  2. 陽気(身体を温め、臓腑機能を促進する働き)を補い、腎を温める

    冷え症や寒がりの方には、臓腑の機能を促進するエネルギーを補う食材、陽気を補いながら耐寒性を高める食材と内臓を温めて体内から冷えを取り除く食材をお勧めします。 寒性・涼性の食材は控えましょう。

    粳米(うるち米)・糯米(もち米)・いんげん・きのこ類・栗・南瓜・じゃが芋・さつま芋・山芋・キャベツ・ブロッコリー・桃・サメ・タラ・イワシ・カツオ・ナマズ・イシモチ・マナガツオ・スズキ・サバ・ウナギ・太刀魚・牛肉・豚の骨・豚の胃袋・豚の腎臓・鶏肉・蜂蜜・棗(なつめ)・胡桃(くるみ)・羊肉・鹿肉・スズメ・エビ・イワナ・ナマコ・冬虫夏草・杜仲茶・韮(にら)・唐辛子・ピーマン・しし唐・肉桂(シナモン)・乾姜(かんきょう)・花椒・胡椒・丁香(ちょうこう:クローブ)・小茴香(しょうういきょう:フェンネルシード)・八角(はっかく:チャイニーズスターアニス)・桂花(けいか:金木犀の花)・黒砂糖・サケ・アジ・マス

  3. 【2013.04.22】 065陰液や血を補い、腎を潤す

    暑がりや興奮しやすい方、高血圧の方には陰液や血を補う食材をお勧めします。 また、食材から摂った潤いを逃がさないよう、収斂の働きのある酸味の食材も加えるといいでしょう。 辛味で温性の食材、熱性の食材は、陰液を消耗するので控えましょう。

    苺・小松菜・アスパラガス・白きくらげ・松の実・胡麻・枸杞の実・百合根・牛乳・チーズ・烏骨鶏・玉子・豚肉・馬肉・スッポン・アワビ・カキ・ホタテ・にんじん・ほうれん草・落花生・ぶどう・ライチ・レバー・イカ・赤貝・豚足・レモン・ザクロ・スターフルーツ・梅・ナツメグ・蓮の実

  4. 気と血の巡りをよくする

    気の巡りを促進し、臓腑の働きを調節する食材と血の巡りを促進し、流れを順調にする食材を併せて摂ることをお勧めします。

    玉葱・らっきょう・刀豆(なたまめ)・グリンピース・みかんとみかんの皮・金柑(きんかん)・橙(だいだい)・ジャスミン・玫瑰花(まいかいか)・黒木耳・酢・酒・姜黄(ターメリック)・艾葉(よもぎ)・三七(田七)人参・紅花(こうか)・青梗菜青梗菜ごはん

  5.  冬のカゼ

    悪寒があり、鼻水が透明で、熱はない場合は、温性・熱性の食材を勧めます。寒性・涼性の食材は控えましょう。

    生姜、葱白(そうはく)、紫蘇、香菜、三つ葉、茗荷など