肝血虚タイプ―血虚シリーズ②

血量が少なく、血質が低下
特に蔵血を主る肝は肝血虚の症状が出やすい

 058512602ee1f2bae9e8244989811650_s肝血虚体質と密接に関係する季節は春です。 春は、肝の疏泄の働きによって肝血を通じて営養を提供しているため、血が消耗されるので、補う必要があります。

【症状】a07fbb6a5e3ec4350a2ce4eef3adecf3_s
顔色が蒼白、爪が淡色、めまい、耳鳴り、不眠、多夢、視力低下、四肢のしびれ、月経の出血量が少ない、無月経、舌色が淡い、舌苔白色、脈弦・細・弱

【分析】
虚弱体質・精神的な素因・出血・慢性病・腸の寄生虫などが原因となって、血量の減少および血質の低下を招き、血虚証となる。 肝血が不足して臓腑の栄養が不足すると、筋・爪・目を養えず、顔色が蒼白・唇や爪の色が蒼白、視力低下、四肢のしびれなどの症状が現れ、神を養えないと、不眠、多夢が現れる。 肝と胆の経絡は頭部・耳の周囲をめぐるため、肝血虚により滋養出来ないとめまい、耳鳴りが現れ、性機能を調節する働きが低下すると、衝脈と任脈の失調、月経不順、無月経となる。bf3509fc96672ce3e0ea6cc73e50dfe6_s

【立法】
養血柔肝

【食材】
肝経の養血類 : ライチ・豚レバー・イカ・タコ・赤貝
滋陰類 : 小松菜・アスパラガス・松の実・黒ごま・鶏卵・ウズラの卵・馬肉・烏骨鶏・ロバ肉・チーズ・スッポン・アワビ・カキ・マテ貝・ムール貝・ホタテ貝・いちご

【中薬】
肝経の養血類 : 当帰・熟地黄・何首烏・白芍薬・阿膠
滋陰類 : 女貞子・桑椹・枸杞子・亀板・鼈甲

心血虚タイプ―血虚シリーズ①

血量が少なく、血質が低下
特に血脈・神志を主る心は心血虚の症状が出やすい

62a0069a0520907105829d2b8cf45e28_s 心血虚と密接に関係する季節は夏です。 夏には、心血を補い、心の液体を滋養する必要もあるため、滋陰類を組み合わせます。

【症状】
顔色や唇色が蒼白、心悸、不眠、多夢ae884293c8e5c6df48d8713c9e40c541_s、めまい、物忘れ、舌色が淡い、舌苔白色、脈細・無力

【分析】
虚弱体質・出血・消化器官の疾病・慢性病・腸の寄生虫などが原因となって、血量の減少および血質の低下を招き、血虚証となる。 心血が不足して心を養えないと、顔面の滋養不足のために顔面や唇色が蒼白、心悸といった症状が現れ、神を養えないと、不眠、多夢が現れ、脳を滋養できないと、めまい、物忘れが現れる。

【立法】a07fbb6a5e3ec4350a2ce4eef3adecf3_s
養血安神

【食材】
心経の養血類 : にんじん・竜眼肉・豚ハツ
滋陰類 : アスパラガス・鶏卵・ロバ肉・牛乳

【中薬】
心経の養血類 : 当帰
滋陰類 : 麦門冬・桑椹・百合・亀板