清濁(せいだく):
清とは、

  1. 透明・清涼の意味。
  2. 水穀の精微や津液、体内に取り入れた新鮮な空気。

濁とは、

  1. にごって不透明なこと。
  2. 糟粕(そうはく)、体内から排泄されるもの。

清熱(せいねつ):
治療法。
熱を取り除く。
発熱・発汗・口渇・口苦・血尿・便秘などの治療に用いる。
また、実際の体温の上昇を伴わないほてり・のぼせの自覚症状の治療にも用いる。

清陽(せいよう):
陽気を指す。
軽清昇発の働きをもつ気をいう。
精・血・津液・水穀精微などの濁陰(だくいん)と相対する概念。

施治(せち):
論治(ろんち)ともいう。
診断された証に従い適切な治療原則と治療法を選択して治療すること。

舌(ぜつ):
心とつながる。
心の竅といわれる。
心機能が順調な場合は心の動きが自由で味覚も正常である。

舌形(ぜっけい):
舌の形状。
舌診では舌体のきめの細かさ・大きさ、また裂紋や歯痕、芒刺の有無を診察する。

舌根(ぜっこん):
舌本(ぜっぽん)ともいう。
舌の根元。
舌診では腎・膀胱の状態を反映する部位としてとらえる。

舌質(ぜっしつ):
舌体、舌の肉質のこと。
舌診では舌の肉質の色・形態・動き、舌の裏などを診察する。
薄紅色で潤沢な状態が正常。

泄瀉(せっしゃ):
病名。
泄とは出る・通る、瀉とは速く流れる意味。
排便の回数が多く、便が稀薄、水様の便、便が速く流れて出る下痢を指す。

舌象(ぜっしょう):
舌の色・つや・形態という形象のこと。
望診で、舌質・舌苔など舌の変化を観察し、舌の形象から疾病を判断する。