補瀉兼施(ほしゃけんし):
治療原則。
補法と瀉法を兼ねた治療原則を指す。
虚証と実証が同時に出現するときの治療に用いる。

牡臓(ぼぞう):
剛臓(ごうぞう)・将軍の官(しょうぐんのかん)・罷極の本(ひきょくのもと)ともいう。
肝を指す。

補中益気(ほちゅうえっき):
治療法。
脾胃の虚弱を補い、疼痛を緩和する。
胃・腹部の痛みの治療に用いる。

母病及子(ぼびょうきゅうし):
五行学説で、相生関係で母にあたる臓の疾病が子の臓におよぶこと。
例えば、肝病が心に影響するなど。

補法(ほほう):
治療八法の1つ。
虚証を改善する治用法。

補陽(ほよう):
治療法。
陽を補う。
補益の中薬より薬効の強い補陽類の中薬を用い、陽気を補う。
畏寒(いかん)、四肢の冷え、腹部の冷え・痛み、下痢など陽虚の症状の治療に用いる。

本(ほん):

  1. 正気。
  2. 疾病の原因。
  3. 体部内。
  4. 先に罹患している疾病。
  5. 体質。
  6. 標本の本。
    標本は経絡学説における経絡の部位の上下を指す表現で、本は下部にあたる四肢を指す。

本草(ほんぞう):

  1. 薬用となる動物・植物・鉱物の総称。
  2. 植物のこと。

本治(ほんち):
治本(ちほん)ともいう。
体質改善や疾病発生の根本原因を探し出した上で、それに対する治療を行うこと。
対義語は治標。