2018年の11月17~18日、イタリアで開催された世界中医薬学会聯合会第十五回世界中医薬大会で決定した「ローマ宣言」により、毎年10月11日は「世界中医薬の日」と決まりました。
そこで錦秋の10月19日に「世界中医薬の日」のお祝いを主に、中医学の仲間と一緒に作った「日本中医協会」では、本草薬膳学院と北京中医薬大学日本校友会協同で「令和元年中医健康まつり」を計画しました。この活動は中国大使館領事部総領事と東京華僑総会の多大な支援を受け、銀座にある東京華僑総会の会場を無料で提供していただきました。
イベントの主な目的は『中医基本名詞術語中日英対照国際標準』辞典の出版の祝賀会で、それと共に日本の社会に中医学の良さをアピールするため、無料で中医学の公開講座と漢方相談を予定しました。
当日は医療法人社団同済会理事長兼院長の吉永恵実医師が司会をされ、日本中医協会汪先恩理事長、中国大使館領事部詹孔朝総領事、東洋学術出版社井上匠社長が挨拶されました。
2年の歳月をかけて作った『中医基本名詞術語中日英対照国際標準』辞典の契約経緯、製作過程などを私から皆さんに報告し、参加者の皆様に感謝の意を述べました。その後、4人の中医師がアレルギー性皮膚病、中医美容、不妊症の中医治療、中医と老化予防についてそれぞれ講義を行いました。弾き続き10名の中医師により、内科、婦人科、皮膚科、心理疾患などの病症の漢方相談や鍼灸、耳針、気功などの実技を行い、参加者の方々にご好評をいただきました。
事前では104名のお申込みでしたが、当日の参加者を含め約140名の方々が来てくださいました。会場は熱気に溢れ、毎年このような行事を開催してほしいというご希望をたくさんいただきました。
日本にいる私たち中医師が力を合わせて開催したまつりを通じて、日本の各領域で奮闘している中医薬人のための宣伝と影響を広げる場を設け、漢方医薬に関心を持つ人々が相談できる場所も同時に提供したことによって、中医薬の多彩な内容と有効性と便宜性を示すことが出来たと思っています。漢方相談の希望者は事前予約では54人でしたが当日は91人に増えました。今回のイベントは参加者の皆様からの高い評価をいただきました。