子宮脱垂

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 子宮脱垂は中医学では「陰挺」「陰脱」「陰菌」「産腸不収」「子宮脱出」などの記録があります。 出産が多すぎ、お産の傷による骨盤を支持する組織の損傷が回復不全、産後の療養が足りない、過労、継続的に重たいものの運搬などの原因で子宮脱垂を引き起こすことが多いです。

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メカニズム

  1. 虚弱体質
  2. お産が多すぎる
  3. 分娩過程が長すぎる : 脾気虚 ⇒ 中気下陥
  4. 産後の営養不足 : 腎気虚 ⇒ 帯脈失約 ⇒ 沖・任脈不固
  5. 産後の休憩が短い
  6. 産後の重体力労働

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治療

1.中気下陥証

陰道から固まりが出てくる、腰背のだるい・痛み、小腹部脹満・陥る感じ。 顔色不華、疲労、無気力、食少、心悸、舌質淡紅、舌苔薄白、脈緩弱無力

2.腎気虚証

腰だるい、腹部が冷え、下り物が多い・希薄、頻尿感

【立法】
補中益気、調理衝任

【方剤】
補中益気湯(人参 白朮 炙甘草 黄耆 当帰 柴胡 陳皮 升麻)

大補元煎(人参 山薬 熟地黄 杜仲 当帰 山茱萸 枸杞 炙甘草 )
加える : 菟絲子、烏賊骨、補骨脂、鹿角膠

【食材】
韮子、羊肉、犬肉、鹿肉、熊肉、スズメ、イワナ、海老、ナマコ、胡桃肉

【中薬】
鹿茸、冬虫夏草、肉蓯蓉、淫羊藿、杜仲、益智仁、蛤蚧、海馬、紫河車、菟絲子

麻疹

 ウイルスによる引き起こされる発熱、咳、鼻の詰まり、鼻水、涙、全身に赤い発疹を特徴とする呼吸器官の伝染病です。 疹の大きさが胡麻のようなので、麻疹といわれています。

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 麻疹は1年中発病がありますが、主に冬・春に流行りやすい感染性の強い伝染病です。 6ヶ月以上5歳までの幼児の発病率が高く、1回発病されると終身免疫となります。

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 メカニズム

疫癘時邪が口鼻から肺に侵入し肺衛の症状が現れ、邪気が進んで脾に侵入し、気と津液を消耗される。

しかし、順調に発疹(順証)せず、臓腑に侵入内陥されると、逆証(悪化した状態)・険証(危険な状態)となり、命を落としてしまうことがある。

 

【逆証(悪化した状態)】

  • 麻毒閉肺 : 発疹不暢、持続高熱、咳、喘息、呼吸困難
  • 邪入肺胃(熱毒攻喉) : 発疹不暢、持続高熱、咽喉腫痛、声の嗄れ、咳の声が犬の吠える声のよう
  • 熱移大腸 : 下痢
  • 毒結陽明 : 口内炎、牙疳(はぐきの化膿)
  • 迫血妄行 : 出血

【険証(危険な状態)】

  • 邪陥心肝 : 高熱、うわごと、煩躁、発疹不暢、疹色黒紫・斑、ひどくなると意識不明、痙攣
  • 心陽虚衰 : 発疹不暢、疹色薄い、顔色灰白、四肢厥冷、脈微弱

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治療

「麻」は陽毒のため、治療には発表透疹、清熱解毒の方法を中心とし、時期に合わせ、透発・解毒・養陰を行うが、透発の時に津液を消耗しないこと・解毒の時に寒涼しすぎないこと・養陰の時に邪気を止めさせないことに注意する。

順証の弁証論治施膳

1.疹前期(初熱)

【症状】
発熱・微悪風寒・くしゃみ・鼻詰まり・鼻水・咳・瞼赤・なみだ・嗜睡。 発熱の第2~3日から口内の粘膜が赤くなり・奥歯の横に麻疹粘膜斑、尿少黄色、または下痢。 舌苔薄白・黄色

【分析】
麻疹時邪が肺を侵し、肺気不宣、衛気と邪気が体表で戦う

【立法】
辛涼透表、清宣肺衛

【方剤】
宣毒発表湯(升麻・葛根・枳殻・防風・荊芥・薄荷・木通・連翹・牛蒡子・竹葉・甘草・前胡・桔梗)

【食薬】
辛涼解表類

 

2.出疹期(見形)

【症状】
持続発熱・疹が潮熱による発疹・瞼赤・目やにが多い・のどが渇く・咳がひどくなる・煩躁・嗜睡。 舌質紅舌苔黄・脈数

発疹の順番 : 耳後 → 顔面 → 頚 → 胸 → 腹部 → 四肢 → 手・足の裏・鼻先端

疹の状態 : 細小・希少 → 密 → 赤 → 暗紅 → 凸

発疹から完全に透発するまで約3日間

【分析】
熱により発疹することは麻疹に必ずある過程である

【立法】
清熱解毒透疹

【方剤】
清解透表湯(西河柳・蝉蛻・葛根・升麻・紫草根・桑葉・菊花・甘草・牛蒡子・銀花・連翹)

【食薬】
辛涼解表類、清熱解毒類

 

疹回期(回復)

【症状】
疹が完全に透発した状態。 熱が下がり、咳が減軽、皮膚が麩のように脱屑(フケ)、色が沈着。 精神が元気に回復、食欲が増加、舌質紅舌苔薄浄、乾燥。

【分析】
邪退正復、陰液損傷

【立法】
養陰益気、清解余邪

【方剤】
沙参麦冬湯(沙参・麦問冬・玉竹・甘草・桑葉・白扁豆・天花粉)

【食薬】
滋陰類、清熱類

松しぐれ

健脾利湿

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【材料(12個分)】
中あん
小豆こしあん   250g

白あん 170g
小豆こしあん 100g
卵黄 1個
上南粉 8g
上新粉 2g
シナモン 適量

【作り方】

  1. 白あんと小豆こしあんを均一に混ぜる。
  2.  1に卵黄を入れ混ぜ上南粉、上新粉を加えて軽く混ぜて12等分にする。
  3.  中あんを12等分にして丸め2で包み、シナモンをふりかける。
  4.  蒸気の上がった蒸し器で7~8分蒸す。

【効能】
白あん : 平、甘/脾胃/健脾化湿
小豆 : 平、甘酸/心小腸/利尿除湿
卵 : 平、甘/肺心脾肝腎/滋陰潤燥、養血安胎
上南粉(もち米) : 温、甘/脾胃肺/補中益気、健脾止瀉
上新粉(うるち米) : 平、甘/脾胃/補中益気
シナモン(肉桂) : 大熱、辛甘/胃脾肝心/補火助陽、温通経脈

【解説】
しぐれ : 時雨(秋の終わりから冬の初めの降ったり止んだりする雨)
和菓子ではあんに粉類や卵を入れてさっくりと蒸した物をいう。
基本的には冬の菓子ですが黄味しぐれなど通年売られてます。
松しぐれは松の幹に似ているのでこの銘をつけましたから秋から冬の菓子でしょうか。

 

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