うつのケア方法

うつのケア方法もシーズンによって異なります。 シーズンごとのケア方法を覚えておきましょう。

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 五行学説では春は木に属し、また臓腑では肝に相応します。 「怒り」は肝の感情の表現で、春は怒りやすい季節。
 春のケアは、心を広く持って愉快な気分を保ち、欲求や希望をのびのびと成長させること♬ この成長に役立つものを抑えたり奪ったりしてはいけません。 できるだけ怒ることは避けましょう。

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 五行学説では夏は火に属し、また臓腑では心に相応します。 「喜び」は心の感情の表現。
 夏のケアは、感情を安定させて度量を大きく持ち、快く元気で明るい外交的な性格を育てましょう。 焦ったり怒ったりしてはいけません。

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 五行学説では秋は金に属し、また臓腑では肺に相応します。 肺は潤いを好み、肺が潤うと肺気の上げ下ろしが順調になります。 悲しみや憂いという感情は肺と関係の深い表現。 秋は寂しくなりやすいのです。
 秋のケアとしては、悲しみや憂いといった、マイナスの情緒を克服して、楽観的な情緒を育てましょう。

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 五行学説では冬は水に属し、また臓腑では腎に相応します。 恐れや驚きは腎の感情の表現。 寂しくなりやすく、うつにもなりやすいのです。
 自然界は冬になると万物の陽気を潜伏させます。 また寒いので陰気が旺盛になります。 冬のケアとしては、からだも陽気を収斂するため、陽気を補養して翌年の春の生発を有利にするように、精神の安静を求めましょう。 いつも明るい楽しい気持ちで過しましょう。

 

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女性のカラダ⑦―授乳

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 新産後、母乳が分泌できて、一般に産後12時間に哺乳し始めます。 母乳が赤ちゃんにとって最も理想的な食物で、その質と量とも赤ちゃんの需要に従って変異し、毎日1000~3000ml分泌でき、6か月後次第に減少します。 6か月から12か月の間に適時に授乳中止するべきです。

 

母乳が出ない ‼ 

 ”婦人乳疾。 乳汁,乃-衝任之気血所化、故下則為経、上則為乳。” 中医学では、母乳(乳汁)は気・血が変化したものと考えます。  婦人の乳汁不行は気血虚弱、経絡不調によるもの、つまり、母乳分泌不足は、気が血とともに消耗して起こるものです。

 母乳分泌不足にも種類があります。

  1. もともと母体が気血不足 + 出産により気血がさらに不足 ⇒ 母乳生成不足
  2.  肝気鬱結となり気の通りがスムーズでなくなってしまい、乳路の通りがダウン ⇒ 母乳がつまって出ない
  3. 脾胃虚弱により脾の運化作用が悪くなり、気血の材料を作り出す働きが低下 ⇒ 気血不足
  4. 肝の気がスムーズでなくなり、胃の消化機能もダウン ⇒ 胃が飲食物を受け入れられなくなり、気血生成ダウン ⇒ 母乳不足

などなど…。

母乳の出が悪いとお困りのときは、丸鶏ふな豚足えんどうまめ(グリーンピース)えびなどがおすすめですよ

 

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うつ

 中医学では強い精神的ストレスを受けて様々な症状が出てくることを「鬱証」といいます。

 

うつ
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 長期間にわたる精神的な緊張・不安、不愉快な情緒などのストレスによって気機の巡りが滞ると、鬱証が生じます。
気機の動きは、七情*の影響によってさまざまな反応としてからだに現れます。 たとえば、「喜」は気の流れをのびのびと通じさせるので、精神的・肉体的にリラックスして楽しくなりますが、「怒」は精神的な興奮・衝動として、気機の乱れを引き起こし、身体に不快感を与えます。 このような気の動きによる身体変化は、一時的な変化なので、積極的に対応すればよくなりますが、長期間異常な状態が続くと、―特に現代社会に多いストレスなどが続くと―臓腑・血・津液に影響を与え、鬱証が生じることになります。

*七情 : 怒・喜・驚・思・憂・悲・恐 の7つの情緒

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七情と五臓・気血

鬱証は情緒との関連が深く、また情緒や精神意識活動はそれぞれの五臓の働きにつながっています。

  1. 怒り
    肝を傷つけ肝気の巡りを悪くし、血流を悪くしてしまいます。 ⇒ 正気(自然環境に対する調節機能と疾病に対するバリア機能)不足に
    【症状】 顔色が紅い、目が紅い、胸脇脹痛、ため息、吐血、下痢、生理不順、生理痛、頭痛

     

  2. 喜び
    適度な喜びは気を巡らすことができますが、過度な喜びは心を傷めます。
    【症状】 不眠、動悸、発汗、息切れ、集中力低下、精神不安、無気力

     

  3. 思い悩む・憂い
    脾を傷つけ、正気不足を招きます。
    【症状】 食欲低下、胃もたれ、吐き気、胃痛、お腹の張り、不眠、健忘、下痢

     

  4. 悲しみ・憂い
    肺を傷め、肺の邪気の侵入を防ぐ衛気の巡りを鈍らせます。
    【症状】 無気力、声が低い、疲れやすい、元気がない

     

  5. 恐れ・驚き
    腎を傷め、元気がなくなったり、老化が進んだり…。
    【症状】 緊張、精神不安、安眠できない、動悸、頻尿感、尿漏れ、便漏れ、性機能低下

     

  6. 気機の乱れ
    気とともに全身に巡る血にも影響が出ます。 血の巡りが悪くなると、瘀血が生じます。

     

  7. 不摂生な生活、睡眠不足、過度な性生活
    ストレスの原因となり、気血の巡りがダウン↓↓ ⇒ 肺・肝・脾・心を傷めます

     

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鬱証の原因

1.ストレスなどの精神的な刺激

 鬱証の発病の原因で最も多いのは、情緒とつながる精神的なストレス。
中医学からみると、ストレス、特に怒・思・憂・悲の刺激によって、肝の疏泄を主る機能・心の神志を主る機能・脾の運化を主る機能が失調 ⇒ 臓腑・陰陽・気血の障害が引き起こされます。

  1. 憤懣鬱怒・肝気鬱結 : 鬱憤・怒り・せっかち・我慢しすぎる、などによって肝の疏泄機能が失調 ⇒ 気機が不調に ⇒ 気鬱症状
  2. 憂愁思慮・脾失健運 : 心配事や悩み、悲しみなどの精神的な緊張が続き、肝気鬱結が脾に及ぶ ⇒ 脾気が鬱結 ⇒ 脾の機能低下 ⇒ 水穀(飲食物)の消化や水湿の運化に悪影響 ⇒ 鬱症状
  3. 情志過極・心失所養 : 精神的に問題を抱えていたり、家庭内の問題や不幸などによって心神を損傷 ⇒ 「神」を貯蔵できない ⇒ 鬱症状

     

2.臓腑機能の失調

 臓腑機能の失調による鬱証の原因

  1. 遺伝的要素 : 抑うつには遺伝性はありません。 しかし、性格・心理状態に遺伝が関わっています。
  2. 疾病 : 脳動脈硬化・高血圧・心臓病・甲状腺機能低下・がん・薬物(避妊薬など)およびアルコール中毒
  3. 過労・精神的疲労
  4. 産後の腎虚によるホルモン分泌の失調、育児・家事の負担によるもの
  5. 老化 : 女性は45~55歳、男性は55~60歳の間に更年期に入り、成熟期から老年期へと移行します。
    性ホルモンのバランスの崩れ、免疫能力低下、精神神経系の障害などによって、生理・心理面の両方に影響が…‼
    女性であれば、女性美の喪失感、家庭内の問題(夫の定年、こどもの離反)などのため、いっそう抑うつが生じやすいのです。
  6. 定年による価値観や環境の変化・気分の落ち込み・不安・がっかりする・やる気を失う・反応が鈍くなるなど
  7. 季節性 : 色鮮やかな春や夏から、落ち葉の秋や寒い冬への変化も、寂しさのため情緒が落ち込みやすくなります。

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