鱸(すずき)と牡蠣(カキ)の玉葱の香り蒸し

気を補益し、陰を滋養しながら、気の巡りを調えます

【 材 料(2人分)】
鱸   120g
牡蠣        4個
玉葱        1/2個
三つ葉      少々
ゆず         少々
ねぎ        5㎝
昆布     5㎝角
かつお節  5g
塩  小さじ1/2
清酒 大さじ1

【 作り方 】

  1. 水200㎖で昆布とかつお節のだしを取る。
  2. 鱸と牡蠣は塩をふり、清酒をまぶしておく。
  3. 耐熱の器に①の昆布を敷き、その上に5㎜ほどの薄切りにした玉葱、2の鱸、牡蠣を載せる。1のだし汁100㎖をかけ、 蒸気の上がった蒸し器で10分ほど、中火で蒸す。
  4. 三つ葉は2㎝ほどの長さに切る。ゆずは1㎝角の皮を千切りにし、果汁は大さじ1/2をしぼっておく。ねぎは白髪ねぎにする。
  5. 蒸しあがった3にゆず果汁を回しかけ、三つ葉、白髪ねぎ、ゆず皮を散らす。

※だしを取るとき、100㎖で作ると液量が少なく、液面がなべ底に近くなって取りにくいため、最低でも200㎖作ることをおすすめします。このレシピで使うだしは、100㎖ですので、残りはほかの料理に使ってください。

薬膳素材(例えばクコの実・棗など)は購入できます。
購入ご希望の方は下のリンクからお申し込みください。
ここをクリック ➡ 食薬購入

卒業生の活躍に感動

2002年に本草薬膳学院を設立してから今年で18年になりました。この18年間で多くの方々が中医薬膳学の道に入り、本草薬膳学院の学生になりました。難しい教科書を読み、講義を聞き、宿題を提出し、学びの道の途中で楽しみにも苦しみにも遭遇し、知らない者同士が勉強の悩みを共有して仲間を作りました。卒業テストに合格し、卒業式を迎えたあと、薬膳の分野で習得した知識を使い日本各地で活躍し、今も努力し続けています。

本草薬膳学院は学生の皆様のお陰で、初学者のための「中医薬膳師」コースから、現在は基礎・内科・婦人科・外科・小児科、経典、薬膳処方など研究科や特別講座や公開講座も開講しています。教室も東京・福岡・大阪・名古屋の4か所になり、今年度には広島教室も新規開校予定です。在校生も開校当初は東京の11名だけでしたが、現在では日本各地、海外受講生も含め、527名になりました。

そして卒業生はどのような活躍をしているか、いつも気に掛けていました。昨年、在校生のご要望もあり、「活躍する卒業生シリーズ」と題して講座を開きました。

初回は第5期卒業生の高田理恵さんに依頼し、「がんの中医学養生」というテーマで講演会を開きました。高田さんは漢方薬局を経営している薬剤師です。ご自分だけではなく、薬局の職員も、お嬢さんも本学院に入学させて勉強させました。高田さんは中医学や薬膳学の知識でがんをはじめ、いろいろな慢性病の漢方相談を行い、病気の治療とともに病から回復するための養生も行っています。また「未病を治す」という未病医学の視点から病気にならないための養生の講演会も十何年も開催しています。症例から中医学、薬膳学の対応や養生を説明し、休憩時間には楽器の演奏も披露されました。がんの発病が多い今の時代に、参加者に実践的な多くの知識を与え、「大変役にたった」と皆様からご好評を得ました。

今年の1月、第2回目の講座はテレビで活躍されている第23期卒業生の麻木久仁子さんにお願いしました。麻木さんは、多忙な芸能生活の中、48歳で脳梗塞を、50歳で両側の乳癌と診断されました。手術や放射線治療を行い、回復の期間に食事と生活を見直し、さまざまな食事療法を経験した後、薬膳に着目し中医薬膳学に出会いました。そして本学院に入学し、基礎から専門家を目指して本格的に中医薬膳学を学びました。2016年卒業後、「国際薬膳師」を取得、更に学びを深め、2019年には「国際中医師」を取得されました。お話の中で麻木さんご自身の学習方法などを紹介し、在校生にエールを送りました。講演後は参加者と写真を撮ったり、著書にサインをしたりとにぎやかな講演会でした。

また、講義を聞いて10代からさまざまな困難を乗り越えて、成功を収めた彼女の奮闘話にとても感動しました。

中医薬膳学は卒業生に新しい力を授け、仕事の幅や人生の見方が広がったことを嬉しく思い、その知識によって更に活躍されているその努力に感動しました。

尚、高田理恵さんの「がんの中医学養生」の講演会はキャンセル待ちが出るほどの人気だったため、5月23日(土)に再び講演会を開催予定です。ご興味のある方は、お問い合わせください。