体質と旬の食材⑤さつまいも

さつまいもは様々な種類があるので通年収穫できますが、芋掘りのイベントが多くなる秋にたくさん出回ります。

身体を温めも冷やしもしない、平性(へいせい)の性質を持つさつまいもは、の気を補い、疲れやすい、無気力などの症状を改善します。汚れなどを取り除き、皮ごと摂りましょう。

ただし、食べすぎるとガスがたまってお腹が脹りやすくなります。それを防ぐには、みかんの皮などの理気類(りきるい)と一緒に摂るとよいでしょう。

特に気鬱体質の方は控えるようにしましょう。大腸気滞の便秘の方がさつまいもを摂るとかえって症状が悪化しますので気をつけてください。

鉄欠乏性貧血、血虚改善の薬膳講座 2017年8月23日(水)

立ちくらみがあったり、疲れやすく、眠りが浅くて困っているという方はいらっしゃいませんか?夏は食欲不振や普段は汗をあまりかかない方が汗をかくことによってが不足している可能性があります。

もともと血虚体質の方も症状が出やすくなる頃です。
また妊婦さんや授乳中の方もが不足しがちになります。
そんな方々にお勧めの講座です。

貧血改善の薬膳講座 2017年8月23日(水)10時~13時

 

子宮脱垂

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 子宮脱垂は中医学では「陰挺」「陰脱」「陰菌」「産腸不収」「子宮脱出」などの記録があります。 出産が多すぎ、お産の傷による骨盤を支持する組織の損傷が回復不全、産後の療養が足りない、過労、継続的に重たいものの運搬などの原因で子宮脱垂を引き起こすことが多いです。

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メカニズム

  1. 虚弱体質
  2. お産が多すぎる
  3. 分娩過程が長すぎる : 脾気虚 ⇒ 中気下陥
  4. 産後の営養不足 : 腎気虚 ⇒ 帯脈失約 ⇒ 沖・任脈不固
  5. 産後の休憩が短い
  6. 産後の重体力労働

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治療

1.中気下陥証

陰道から固まりが出てくる、腰背のだるい・痛み、小腹部脹満・陥る感じ。 顔色不華、疲労、無気力、食少、心悸、舌質淡紅、舌苔薄白、脈緩弱無力

2.腎気虚証

腰だるい、腹部が冷え、下り物が多い・希薄、頻尿感

【立法】
補中益気、調理衝任

【方剤】
補中益気湯(人参 白朮 炙甘草 黄耆 当帰 柴胡 陳皮 升麻)

大補元煎(人参 山薬 熟地黄 杜仲 当帰 山茱萸 枸杞 炙甘草 )
加える : 菟絲子、烏賊骨、補骨脂、鹿角膠

【食材】
韮子、羊肉、犬肉、鹿肉、熊肉、スズメ、イワナ、海老、ナマコ、胡桃肉

【中薬】
鹿茸、冬虫夏草、肉蓯蓉、淫羊藿、杜仲、益智仁、蛤蚧、海馬、紫河車、菟絲子