棗(なつめ)玉ねぎだれの牛肉巻

気と血を補います。 心脾両虚証・心神不安証におすすめ★

【材料(4人分)】
牛もも肉薄切り 320g
にんじん 1/2本
ほうれん草 1束
にんにく・生姜 各1かけ
油 大さじ2
塩・粉胡椒 適宜
片栗粉 適宜

玉ねぎ 1個
ごま油 少々
棗 12個

A :
紹興酒 大さじ2
しょう油 大さじ1
黒酢 小さじ1
棗のもどし汁 大さじ4
塩・粗挽き胡椒 適宜

【作り方】

  1. 棗は熱湯に30分以上浸け置いてから柔らかくなるまで煮て、種を取り除いて刻む。
    にんじんは3~4cmの拍子切りにして茹でておく。
    ほうれん草はさっと茹でて水に放ち、水気を絞って3~4cm長さに切っておく。
    生姜とにんにくはみじん切りにしておく。 玉ねぎは薄切りにしておく。
  2. にんじんとほうれん草を牛肉で巻き、塩・粉胡椒して片栗粉を薄くつける。
  3. フライパンに油と生姜とにんにくを入れて火をつけ、香りが出たら牛肉を入れて焼く。
    取り出して、切り口が見えるように斜めに切る。
  4. 同じフライパンにごま油と玉ねぎを入れて炒め、棗と残りのAの材料を加えて煮詰め、牛肉にかける。

【効能】
棗: 甘、温/脾胃/補中益気(臓腑の働きを高めて疲れ、食欲不振、めまいを改善)、養血安神(血を補い、精神を安神させて、動悸、不眠、イライラを改善)
にんじん: 甘、平(微温)/肺脾胃肝/養血益肝明目(血を貯蔵している肝を補い、目の乾燥、かすみ目、視力低下を改善)、健脾化滞(消化機能を整え、下痢、便秘を改善)
ほうれん草: 甘渋、涼/胃大腸膀胱/養血止血(血を補って貧血症状を改善)
牛肉:甘、平/脾胃/益気健脾(内臓下垂、疲れ、息切れ、めまい、むくみを改善)、養血強壮(気血を補い、足腰に力が入らない、頻尿などを緩和)
葱: 辛、温/肺胃/散寒通陽(冷えによる腹痛、下痢を改善)
生姜: 辛 、微温/肺脾/温胃止痛(脾胃を温め、胃の冷えや痛み、食欲不振、嘔吐を改善)

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みかんの皮入りそばがき汁

気の巡りを改善します。 肝気鬱結証におすすめ★

【材料(4人分)】
そば粉 160g
みかんの皮(乾燥) 1個分
三つ葉 1/2束
七味唐辛子 少々
かつお節 20g
だし昆布 5cm角
干し椎茸 4枚

A :
酒 大さじ2
みりん 大さじ1
醤油 大さじ2
塩 小さじ適宜

【作り方】

  1. 干し椎茸とみかんの皮はそれぞれ水で戻しておく。
    椎茸は細切りに、みかんの皮は千切りにしておく。
    だし昆布は800mlの水に浸けておく。
    三つ葉は葉と茎をわけて、茎を3cm長さに切っておく。
  2. 出汁をとる。
    だし昆布を浸けておいた水を火にかけて沸騰する前に昆布を取り除き、かつお節を加えて沈め、沸騰したら火を止めて2分おいて、キッチンペーパーで漉す。
    干し椎茸の戻し汁と出汁を合わせて800 mlにし、Aと干し椎茸を加えて沸騰させ、三つ葉の茎を加える。
  3. そばがきを作る。鍋にそば粉を入れ、水400mlを加えてよく溶かしてから火にかける。
    中火~強火で木べらなどで焦げないように良く混ぜる。
    粘ってきたら弱火にして艶が出るまで練る。
  4. そばがきをスプーンで食べやすい大きさに形を整えて器に入れ、汁を注ぎ、みかんの皮と三つ葉の葉を載せ、七味唐辛子を振る。

【効能】

そば : 甘、平/脾胃/補中益気・健脾和胃(脾胃の機能を高め、疲れ、食欲不振を改善)
みかんの皮 : 辛・苦、温/肺脾/理気調中(気の巡りを整え、膨満感、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢を改善)、燥湿化痰(体の余分な水分を乾燥させて、痰を除き、胸苦しさを改善)
椎茸 : 甘、平/胃/補気益胃(胃の機能を高め、脾胃虚弱の食欲不振、胃痛、げっぷ、嘔吐を改善)
唐辛子 : 辛、熱/心脾/温中散寒(内臓を温め、腹部と胸と背中の冷えや痛みを除く)、健脾消食(消化機能を整えて食欲不振、消化不良を改善)