女性のカラダ⑦―授乳

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 新産後、母乳が分泌できて、一般に産後12時間に哺乳し始めます。 母乳が赤ちゃんにとって最も理想的な食物で、その質と量とも赤ちゃんの需要に従って変異し、毎日1000~3000ml分泌でき、6か月後次第に減少します。 6か月から12か月の間に適時に授乳中止するべきです。

 

母乳が出ない ‼ 

 ”婦人乳疾。 乳汁,乃-衝任之気血所化、故下則為経、上則為乳。” 中医学では、母乳(乳汁)は気・血が変化したものと考えます。  婦人の乳汁不行は気血虚弱、経絡不調によるもの、つまり、母乳分泌不足は、気が血とともに消耗して起こるものです。

 母乳分泌不足にも種類があります。

  1. もともと母体が気血不足 + 出産により気血がさらに不足 ⇒ 母乳生成不足
  2.  肝気鬱結となり気の通りがスムーズでなくなってしまい、乳路の通りがダウン ⇒ 母乳がつまって出ない
  3. 脾胃虚弱により脾の運化作用が悪くなり、気血の材料を作り出す働きが低下 ⇒ 気血不足
  4. 肝の気がスムーズでなくなり、胃の消化機能もダウン ⇒ 胃が飲食物を受け入れられなくなり、気血生成ダウン ⇒ 母乳不足

などなど…。

母乳の出が悪いとお困りのときは、丸鶏ふな豚足えんどうまめ(グリーンピース)えびなどがおすすめですよ

 

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女性のカラダ⑥―出産

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分娩
 成熟あるいは成熟に近い胎児とその付属物(胎盤・臍帯)が、母体の子宮内から産出される過程を、分娩といいます。

分娩の生理
 宋代の楊子建の『十産論』で、分娩に関して「正常な分娩とは、懐胎してから10か月、陰陽の気が充分に与えられ、突然と陣痛がおこり、胎児が下りて、破水し血が下る」ことを言う、「分娩時には胎児の位置が正しい位置をとるのを待つべきである。 頭が産門に至った時、力を込めていっきに送り出せば、胎児は正常に生まれる」と論じています。
 また、同じ宋代の陳自明の『校注婦人良方・産難門』でも、「分娩時に力を込めるのが早すぎてはいけない。 産室は安静な状態にすべきであって、冷えすぎていたり暑すぎたりしてはいけない」とあり、さらに難産の状態と助産の方法についても言及されています。

正常出産への影響因子
 産婦の精神状態も、分娩に影響を与えます。 早くも唐代の『備急千金要方・産難』で、「出産時、多くの人に見られることを嫌う。 ただ2~3人がそばにいるようにすべきである。 …(中略)…もし多くの人が見ていれば、難産になりやすい」「産婦は第1に、慌てたりしてはいけない。 事前に備えていなければ、憂愁をもたらすことになり、憂愁があると難産を引き起こす」と指摘しています。 産婦の精神状態が過度に緊張状態や畏怖状態にあると、子宮の収縮だけでなく、産婦の精力を消耗させ易く、順調な分娩を阻害する要因になります。

 産婦の素体(体質)も、分娩に対して影響があります。 もし痩せて虚弱体質であったり、気血不足の場合は、 早産を起こしやすく、産力も足りなくなります。 肥満産婦は滞産になりやすく、胎児の育ち過ぎや位置の異常、産後出血を引き起こすことがあります。 また脾胃虚弱な産婦は、出産する力が弱いため、出産の全過程が長引くことがあります。

 

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女性のカラダ⑤―妊娠中期~後期

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 妊娠中期から末期にかけては(3か月~)胎児が必要とする栄養が日々増加するため陰血が相対的に不足し、気血の調和を失いやすく、血虚胎熱という症状が出やすくなります。 胎児が大きくなるにつれて、頭部が下に移動し、膀胱や直腸が圧迫され、頻尿や便秘、下肢のむくみなどが現れることがあります。 また妊婦さんによっては、臍下の正中線や外陰部の色素が濃くなったり、顔面の鼻や頬の両側に黒褐色の斑ができたり、腹壁・乳房・大腿内側の皮下に裂紋のような斑紋(妊娠紋)が現れることがあります。

 安定期を過ぎると、今度は早産のリスクが生じます。 また、この時期に心配なのが妊娠中毒症。 短期間での体重増加や下肢のむくみ、高血圧などの症状があれば、早めにお医者さんに相談しましょう。

 簡単なケア方法は以下の通りです。

  • むくみ* : 足を高くする、あずき・とうもろこし・金針菜・冬瓜・鯉を食べる
  • 高血圧 : 塩分を控える、セロリ・トマト・りんご・マコモを食べる

 *むくみは中医学で「水腫」といい、津液代謝異常です。 からだの余分な水分をデトックスしてあげましょう。

 妊娠9か月を過ぎれば、少し早めに生まれても赤ちゃんは元気に育つ時期に入ります。 10か月に入り、赤ちゃんの頭が骨盤の中に入ってきて胎動が少なくなったら、あと少しで生まれるサインです

 

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