補陰(ほいん):
治療法。
滋陰(じいん)・養陰(よういん)ともいう。
精・血・津液などの必要な水分を陰液という。
体の陰液を補い、臓腑を滋潤する。皮膚・目・鼻・毛髪の乾燥、口渇・盗汗(とうかん)・五心煩熱(ごしんはんねつ)など津液不足・陰虚証の治療に用いる。

方(ほう):

  1. 方剤。
  2. 経穴による処方を指す。
  3. 弁証論治の流れには理・法・方・穴(薬)がある。

法(ほう):
弁証により得られた結果にもとづき、それに相応する法という治療原則を確立すること。
弁証論治の流れには理・法・方・穴(薬)がある。

烹(ほう):
調理法。

  1. 食材を加熱調理すること。
  2. 動物性の食材に粉をまぶし揚げるか焼くなどして、合わせ調味料を煮からめる調理法。

胞宮(ほうきゅう):
産腸(さんちょう)・子臓(しぞう)・子腸(しちょう)・女子胞(じょしほう)・胞臓(ほうぞう)ともいう。
子宮のこと。

芳香(ほうこう):
食材と中薬がもつ香り。
気分をさわやかにし、精神を安定させ、湿を取り除き、気の運行・通りが悪くなった竅(きょう)を通じさせる作用がある。

膀胱(ぼうこう):
州都の官(しゅうとのかん)・淨府(じょうふ)・尿脬(にょうほう)・脬(ほう)ともいう。六腑の1つ。
尿の貯蔵と排泄作用があり、水分の再吸収も行っている。
腎と表裏関係をもつ。

芳香化湿(ほうこうかしつ):
治療法。
芳香性の中薬・食材の温性の特徴により湿を乾燥させる。

方剤(ほうざい):
治療法に則し、数種類の中薬を組み合わせ、原則・分量・用法に従って配合された処方。

方剤学(ほうざいがく):
中医学の理論・法則に従って治療法と方剤の配合規律・臨床応用を説明し研究する学問。