脾主昇清(ひしゅしょうせい):
<脾は昇清を主(つかさど)る。>
脾気の昇清作用によって、生成された水穀精微は心・肺へ送られ、全身に運ばれる。

脾主涎(ひしゅせん):
<脾は涎を主(つかさど)る。>
涎(よだれ)は口中の澄んで稀薄な唾液のこと。
脾によって管理されている。

脾主中州(ひしゅちゅうしゅう):
<脾は中州を主(つかさど)る。>

  1. 東・西・南・北・中央の方位の中で、脾は中央に属する。
  2. 脾は中焦にあり、運化機能をもつ。

脾常不足(ひじょうふそく):
<脾は常に不足する。>
小児は特に消化機能が発育不足であること。
そのために小児は脾・胃・大腸の病証が多いという特徴がある。

泌清別濁(ひせいべつだく):
泌別清濁(ひべつせいだく)ともいう。
小腸の働き。
清は精華物質、濁は廃物。
小腸が胃で消化したものを受け入れ、その中の精華物質を吸収して脾に運んでいく働きを泌清といい、その中の廃物を大腸・膀胱に運んでいく働きを別濁という。

脾蔵意(ひぞうい):
<脾は意を蔵す。>
脾は精神活動の中で思考・思慮などの思惟活動と密接な関係がある。

悲則気消(ひそくきしょう):
<悲しめば則(すなわ)ち気、消ゆ。>
いきすぎた悲哀は肺気を消耗する。

脾統血(ひとうけつ):
脾は血流を率い、血が血管から漏れ出るのを防ぐ働きがある。

脾不統血(ひふとうけつ):
脾には統血作用があり、血流を率いて血液が血管から漏れ出るのを防ぐ働きがある。
脾の働きが失調すると皮下出血・不正出血の症状が現れる。

泌別清濁(ひべつせいだく):
泌清別濁(ひせいべつだく)ともいう。
小腸の働き。
清は精華物質、濁は廃物。
小腸が胃で消化したものを受け入れ、その中の精華物質を吸収して脾に運んでいく働きを泌清といい、その中の廃物を大腸・膀胱に運んでいく働きを別濁という。