肺主気(はいしゅき):
<肺は気を主(つかさど)る。>
肺は呼吸の気と体の気の生成・運行を管理している。
肺主行水(はいしゅこうすい):
<肺は行水を主(つかさど)る。>
肺気は津液の分布と排泄を管理している。
肺主粛降(はいしゅしゅくこう):
<肺は粛降を主(つかさど)る。>
肺は吸気の下降作用で気道を清潔にし、津液の運行・排泄の通路を通暢させる。
肺主声(はいしゅせい):
<肺は声を主(つかさど)る。>
肺は発声と密接な関係がある。
肺主宣発(はいしゅせんぱつ):
<肺は宣発を主(つかさど)る。>
肺は呼気作用を管理し、気を上昇・発散・分布させる機能をもち、清気と濁気の交換、津液と水穀精微の布散(ふさん)、発汗などを行う。
肺主治節(はいしゅちせつ):
<肺は治節を主(つかさど)る。>
肺は呼吸をはじめとして、気・血・津液の生成と排泄などの管理・調節を行う。
肺主涕(はいしゅてい):
<肺は涕を主(つかさど)る。>
涕は鼻水。
肺は、鼻粘膜を潤す粘液の分泌を正常に保つ。
肺主皮毛(はいしゅひもう):
<肺は皮毛を主(つかさど)る。>
肺の発散作用によって津液を皮膚・体毛に聞さんして潤し、皮膚・毛孔の開閉を正常に保つ。
肺主憂与悲(はいしゅゆうよひ):
<肺は憂と悲を主(つかさど)る。>
憂・悲は七情に含まれるもので、肺は感情の中で憂愁・悲傷という感情の変化の影響を受けやすい。
肺蔵魄(はいぞうはく):
<肺は魄を蔵す。>
肺は精神・意識活動の中で、精力、本能的な感覚・動作と密接な関係がある。