北京中医薬大学日本同窓交流会参加感想

 大学を卒業して41年、日本にはどのぐらい母校の卒業生がいるかしら? 未知数です! WeChatの「北中医日本群」に55名が登録されています。 しかし入っていない方も結構おります。 在日の同級生の何人かも入っていないです。

 年末に突然お知らせが入り、1月8日12時から14時の日本同窓会交流会参加の誘いでした。 発起人はほとんど日本人の留学生です。 ちょうど交流会の日の午前中は授業があり、参加しても遅刻になり失礼なことになるので、不参加と考えました。

 ところが、日本で皆様がどのように活躍しているかしらと好奇心が湧き、知人にも勧められて参加の申し込みをしました。

 思った通り1時間ぐらい遅刻で会場につきました。 参加者27名の中では、日本人の方が多かったです。 多くの留学生は日本に帰り、鍼灸学校に入り、鍼灸師になり、臨床で従事しています。 中国で中医師の医師試験に合格しても日本に帰って中医師の仕事ができないことが、私と同じく、みんな共通の悩みです。

 参加の皆さまが一人ひとり自己紹介をして、私が一番年長者であることがわかりました。 悲しいですね! 発起人のメンバーは毎年会っているようですが、初めてこんなに人が集まったらしく、交流会、二次会、三次会とにぎやかに2017年がスタートしました。

 この数十年間、海外へ渡り、中医薬を広げる中医師の人々は、所在国の事情によって状況と待遇が大きく違います。 中医薬・伝統医学・東洋医学がない国でも、中国の学歴、職歴を認められ、医師の仕事ができますし、その国における中医立法にも携われています。 日本では隋唐時代から中国との交流があり、中医学が日本に入り、江戸時代に大きく発展しました。 しかし、50年代以降、東洋医学学会も設立され、中薬も素晴らしく製薬され、伝統医学が定着しているため、中医薬は難しい立場になっています。

 中医薬の入門として薬膳を選んで普及教育を行ってきた14年の経験から見ると、私はよい選択をしたと思います。 だって、中医薬の源は食材と食事ですから。 これからも仲間や卒業生と力を合わせて、微力ですが続いて努力すれば、きっと中医薬の新しい局面を迎えることができます。 

 北京中医薬大学日本同窓交流会に参加してよかったです。 発起人の先生方、お疲れさまでした。 ありがとうございました。