春と温病②

Q : 温病はどのような内容ですか?
A :
主に春から冬までの春・夏・秋に発生する熱の病気です。

温病学

 

 温病の中には、冬に邪気が侵入したけれど、即時には発病せず、体に潜伏して翌年に発病するケースもあります。 中医学の専門的な病名になると風温・温熱・温疫・温毒・春温・暑温・伏暑・湿温・秋燥・温瘧・伏気温などがあります。

春になってくると発熱・微悪風寒・頭痛・無汗あるいは有汗・咽の発赤腫脹と疼痛・目の痒み・軽度の口渇・咳・発疹、舌尖・舌辺が紅い・脈が浮数などの症状が現れます。 このような症状は温病の衛分証の段階と考えられます。

この病証にインフルエンザ・風疹・花粉症・扁桃腺炎・おたふく風邪など西洋医学の病気が含まれています。 どのような病気でも上述の衛分証の症状が現れると同じ対応を行います。

 

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衛分証への対応

【食薬】

辛涼解表類 : 薄荷、牛蒡子、桑葉、菊花、葛根、淡豆豉、蝉退、浮萍 

【方剤】

桑菊飲 : 桑葉、菊花、連翹、薄荷、桔梗、芦根、甘草、杏仁 

銀翹散 : 金銀花、豆豉、連翹、薄荷、桔梗、芦根、甘草、竹葉、荊芥穂、牛蒡子

清絡飲 : 新鮮荷葉辺、新鮮金銀花、糸瓜絡、西瓜皮、新鮮扁豆花、新鮮竹葉心

 

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おすすめ薬膳茶

  1. 薄荷甘草菊花茶
    薄荷 1g
    菊花 3g
    甘草 2g
    湯 300ml

    急須を温めてから材料を入れて湯を注ぎ、3~5分蒸らしてから飲みます。

    熱・咽の発赤腫脹と疼痛・目の痒み・軽度の口渇におすすめ。

  2. 菊花枸杞子茶
    菊花 3g
    枸杞子 5g
    湯 300ml

    急須を温めてから材料を入れて湯を注ぎ、3~5分蒸らしてから飲みます。

    発熱・目の痒み・軽度の口渇・発疹におすすめ。

  3. 桑葉紫蘇茶
    桑葉 3g
    紫蘇 3g
    甘草 2g
    湯 300ml

    急須を温めてから材料を入れて湯を注ぎ、5~10分蒸らしてから飲みます。

    発熱・微悪風寒・頭痛・無汗か有汗・咽の発赤腫脹と疼痛・目の痒み・口渇・咳・発疹におすすめ。

 

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