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中医学的 肝炎
肝胆病証
中医学において、肝炎に相当する病気は「黄疸」「脇痛」「腹脹・鼓脹」「積聚」などの肝胆病証に属しています。
黄疸 :
目と皮膚が黄色に染まり、尿も黄色くなる湿熱証。 『黄帝内経素問』平人気象論篇に「尿の色が赤みを帯びた黄色で、かつ横になりたがるのは黄疸である」との記載があります。
脇痛 :
片側あるいは両側の脇肋部に現れる痛みのこと。 脇肋部は肝・胆経が循行するところで、また右脇肋部は臓腑の肝と胆があるところです。 『黄帝内経素問』臓気法時論篇に「肝病の症状は、両脇下が痛み、それが下腹部に及んでひきつれ、怒りやすくなる」とあります。
腹脹 :
腹部に起きるガスのたまった状態。
鼓脹 :
腹部が腫れ、腹水のたまる病状。 『黄帝内経霊枢』水脹篇では鼓脹の症状について「腹部が脹大し皮膚は蒼黄色で青筋が浮き出る」と書かれています。
積聚 :
腹部にできた、痛みや腫れを伴う腫塊のこと。 「積」とは有形で、位置や痛みが固定しているもの、「聚」は無形で、腫塊が現れたり、消えたりを繰り返し、また位置も固定しないものをいいます。
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原因
- 肝鬱気滞
ストレスや感情の激情 ⇒ 肝の疏泄機能失調 ⇒ 肝気鬱結・気滞血瘀 - 肝血虚
過度の心労や考えすぎ ⇒ 鬱結した気が火に
病気が長期化 ⇒ からだが虚弱
慢性の出血証など ⇒ 肝血不足 - 肝陰不足
もともと陰虚体質だったり、長患い ⇒ 肝腎陰虚や腎精不足
気鬱化火 ⇒ 陰虚火旺 - 肝火上炎
気鬱化火あるいはもともと陽盛体質 ⇒ 陽熱が上にのぼる - 肝胆湿熱
湿熱の邪気が肝胆に侵入 ⇒ 肝の疏泄機能阻害 ⇒ 胆汁が溢れ出る
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