花粉症

2.風熱タイプ

症状 : 発熱、口渇、咽乾、咽痛、舌尖紅、苔薄黄、脈浮数
立法 : 辛涼解表・清肺瀉火・開竅
方剤 : 銀翹散――疏散風熱・清熱解毒
方剤の中身 :
金銀花・連翹・牛蒡子・薄荷――辛涼解表・清熱解毒・利咽
桔梗・甘草――止咳・利咽
荊芥・淡豆豉――解表・散邪
竹葉・芦根――清熱・生津・止渇

発熱、咽痛、目が赤く痒く、皮膚が赤く、痒いときに
方剤 : 麻杏石甘湯――辛涼清肺・止咳
方剤の中身 :
麻黄――解表・宣肺・開竅
杏仁――降肺・止咳・化痰
石膏――清肺
甘草――和胃

咳、喘息の傾向が見られたときに
方剤 : 辛夷清肺湯――宣肺・清熱・散結
方剤の中身 :
辛夷――散風・宣肺・開竅
石膏・黄芩・山梔子・知母――清肺・瀉火
麦門冬・百合・枇杷葉――潤肺・止咳
升麻――清熱・解毒

鼻水が黄色い・鼻塞のときに
板藍茶――清熱・解毒

のど・鼻が痛く、皮膚が赤く、目が充血のときに
薄荷・菊花・ごぼう・竹の子

 

3.湿熱内蘊タイプ

症状 : 頭重、頭痛、鼻水の量が多く、痰が出る、舌質紅、舌苔黄膩、脈滑数
立法 : 清熱利湿・化濁開竅
方剤 : 竜胆瀉肝湯――清熱・瀉火・利湿
方剤の中身 :
竜胆草・黄芩・山梔子――瀉火・利湿
沢瀉・木通・車前子――利湿・清熱
当帰・生地黄――養血・益陰
甘草――緩急・調和

鼻水が黄色く・量が多く・頭痛のときに
方剤 : 越婢加朮湯――散風清熱・宣肺行水
方剤の中身 :
麻黄――去風発汗・解表開竅
石膏――清熱生津
白朮――健脾・燥湿
甘草・大棗・生姜――調和営衛

鼻塞、鼻水、浮腫みのときに
石もち、胡瓜、冬瓜、苦瓜、はと麦、ドクダミ(魚腥草)

 

4.虚弱タイプ

症状 : 息切れ、疲労倦怠感、自汗、風邪を引きやすい、顔色白、病の期間が長い、腰痛、眩暈、舌質淡、脈沈弱
立法 : 補脾養肺益腎・扶正固表
方剤 : 補中益気湯――補中益気
方剤の中身 :
黄耆・人参・白朮・炙甘草――補中・益気
陳皮――理気・和胃
当帰――養血・和血
升麻・柴胡――昇陽・散邪

疲労、息切れなどの気虚症状が強いときに
方剤 : 玉屏風散――益気疏風・固表止汗
方剤の中身 :
黄耆
      益気・固表・止汗(扶正)
白朮
      散風・去湿(去邪)
防風

疲労、顔色白、多汗の虚弱体質に
方剤 : 八味地黄丸――温補腎陽
方剤の中身 :
熟地黄・山茱萸・山薬――補腎精(三補―腎・肝・脾)
沢瀉・牡丹皮・茯苓――瀉腎濁(三瀉―腎・肝・脾)
桂枝・附子――温補腎陽

慢性化、冷えなどの腎陽虚の症状が見られたときに
方剤 : 麻黄附子
細辛湯――助陽・解表
方剤の中身 :
麻黄・細辛――解表散寒・宣肺開竅
附子(細辛)――温通陽気

頭痛が強く、透明な鼻水が多く、或いは手足が冷たい陽気不足のときに
米、鯵、鱒、鮭、いんげん豆、なつめ、くるみ、黒豆、山芋、松の実、栗、紫蘇、生姜、ねぎ、みょうが、三つ葉、にら、唐辛子、ジンジャーパウダー、胡椒、花椒、フェンネル(小茴香)、クローブ(丁香)、きんもくせい(桂花)、黒砂糖

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簡単ケア

  • 食事 : 辛、油、甘、乳製品、肉類を少なく、新鮮野菜を多くしましょう
    「朝食は飽食」「昼食は好食」「夕食は少食」
  • 睡眠 : 夕方以後にコーヒ―、濃い茶類を控え、良質の睡眠を取りましょう
  • 呼吸 : 早起きして、朝日を浴び、腹式呼吸を行い、陽気を頭部、身体に充満させましょう
  • 外出 : マスク、メガネを使用し、帰宅後お風呂で髪の毛から洗いましょう
  • 洗濯 : 洗濯物を詰めこみすぎないように。 室内で干しましょう
  • ツボ押し : 迎香・上迎香・風池・魚際・合谷を押しましょう

 

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