糖尿病

 糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が正常値(空腹時は80~110mg/dl)より高い状態が持続する病気です。 たとえば、食後2時間以上経過しているのに血糖値が200mg/dl以上あれば、糖尿病と診断されます。

 

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 糖尿病の発症は膵臓と関係しています。 膵臓には外分泌機能と内分泌機能という2つの働きがあります。

  1. 外分泌 : 外分泌細胞・膵管上皮細胞が消化酵素を含む水液を分泌
  2. 内分泌 : ランゲルハンス細胞がインスリンなどのホルモンを分泌、血糖を調節

 食べすぎ・運動不足・肥満などが原因で膵臓に負担がかかり、インスリンの分泌が不足するか、インスリンの働きが十分でなくなると、糖分代謝のバランスが崩れてしまいます。

 臨床では、糖尿病を大きく3つに分類します。

  1. インスリン依存型 : Ⅰ型糖尿病、児童・若者に多い
  2. インスリン非依存型 : Ⅱ型糖尿病
  3. その他 : 膵臓疾患・副腎皮質ホルモンの過剰使用など

【症状】
のどが渇いて、水分を大量に摂る・よくおなかが空いて、きちんと食べていてもだんだん痩せてくる・排尿の回数・尿量が増える・からだがとてもだるく疲れやすい など

【3大合併症】
網膜症・腎症・神経障害
※ 手足がしびれ、痛みが出る・目のかすみや立ちくらみがある・できものができやすく、化膿しやすく治りにくい・昏睡状態に陥ってしまうことがある などの症状が出た場合、合併症が起こり始めています。

 

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薬膳の普及―茨城

★IMG_8014 昨年度、茨城県民大学県西生涯学習センターから「暮らしにいかす中医薬膳学~食医同源で  毎日の食事から健康増進!~」という薬膳の講義の依頼をいただきました。 その続き、今年度は、鹿行(ろっこう)生涯学習センター・茨城県女性プラザから「健康な暮らしにいかす薬膳」の講義の依頼をいただき、先日実施しました。

 茨城は懐かしいところです。 20数年前に日本に来たとき、最初の駐在地は茨城のつくばでした。 整備された広い道、街路樹が一定間隔で植えられ、建物はみんな新しく、綺麗な街で、すぐ気に入りました。 その時の留学生会が、日本人の家を訪ねるホームステイを計画しました。 私の家族は鹿島神社付近の農家に泊まりました。 温厚なご主人、優しい奥様が、今も印象に残っています。 つくばが大好き、茨城が大好きです。★IMG_8015

 久しぶりに茨城にまいりました。 今回は留学生の家族ではなく、講師として招かれて皆様にお会いしました。 薬膳とは~から食薬、中医学、陰陽五行、五臓六腑、季節の薬膳、体質改善の薬膳、老化防止の薬膳など、5回に渡る講義で皆様と一緒に学習しました。 毎回、参加者から食生活や病気についての質問がありました。 皆様が熱心に学習している姿に感心しました。

複合体質

人体は複雑なものです。 単純な虚性体質や単純な実性体質よりも、複雑な複合体質のほうがよくみられます。 基本的な体質を理解したうえで応用してください。

気血両虚タイプ

気陰両虚タイプ

気虚気鬱タイプ

気虚血瘀タイプ

気虚痰湿タイプ

陽虚痰湿タイプ

血虚血瘀タイプ

陰虚血瘀タイプ

陰陽両虚タイプ

気鬱血瘀タイプ

気鬱痰湿タイプ

陽盛痰湿(湿熱)タイプ