妊娠と生理は太陽と月★

妊娠 イラスト

 

妊娠と生理は、太陽と月のよう

女性はカラダが成熟してくると、卵巣から排卵が起こります。
飛び出した卵子が精子と融合し受精すると、ふかふかのクッションのように厚くなった子宮内膜に受精卵が落ちて着床 ⇒ 妊娠となります。
このクッションがないと、受精卵は子宮から滑り落ちてしまって着床できません。
このとき、卵子が受精していなければ、次の働きをする必要がなくなるので、子宮内膜がはがれおちて出血とともに子宮から排出 ⇒ 生理となります。

初潮は早いひとだと10歳から、普通のひとだと15歳くらいまでに迎えます。
カラダが妊娠できるようになる準備を始めた合図=初潮なのです。

『本草綱目』には、”女子、陰類也、以血為主、其血上応太陰、下応海潮、月有盈虧、潮有朝夕、月事一月一行、与之相符、故謂之月信、月水、月経” とあり、「女性は陰に属し、血が基本であるため、上は月に対応、下は海の潮に対応していて、月に満ち欠けがあり、潮にも満潮干潮があるように、毎月1回生理が来る。 生理は月信、月水、月経ともいう。」という意味。

また、『女科正宗』には、”男精壮而女経調、有子之道也” とあり、「男性は精力強壮で女性は生理が順調であること、これがこどもが出来るために必要なことである」という意味です。

受精卵が着床するまでの間に子宮内では、子宮内膜が厚くなってははがれおちるということが定期的に繰り返されます。
生理開始日から数えて次の生理が始まるまでの周期は、28日~30日くらいが通常です。

受精や妊娠が太陽ならば、生理はそれに照らされる月なのです。

 

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紫蘇寒天のところてん風

風寒邪気を取り除きかゆみをとめる「去風散寒止痒」により、風寒証の発疹・かゆみなどの改善が期待できます

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【材料(4人分)】
紫蘇(乾) 6g
水 2カップ
粉寒天 3g
米酢・しょうゆ 各大さじ1
生姜 5g
大葉 1枚

【作り方】

  1. 紫蘇を20分煎じてから濾して水を加え1.5カップにし、粉寒天を加え煮溶かし、バット等に流し入れ、常温で固める。
  2. 米酢としょうゆで二杯酢を作る。
  3. 1を細く切り、おろし生姜、大葉を添えて、2をかける。

【効能】
紫蘇 : 温辛/肺脾/発表散寒・行中寛気
生姜 : 微温辛/肺脾/発汗解表・温中止吐・温肺止咳

※ 急ぐ時は、冷蔵庫に入れて固めても良いが、室温にしてから食べるようにする

1人分 4 Kcal : たんぱく質 0.2 g/脂質 0.0 g/Ca 3.0 mg/Nacl 0.4 g

 

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春節を楽しもう★

 来たる2月8日は中国の春節。 中国だけではなく各地域・各国の中華圏で最も重要とされる祝日です。
この春節の期間は旧暦の12月23日の灶王爺(かまどの神様)を祭る行事から、旧暦正月の15日の元宵節までの約23日間です。 春節の日は、正月初一といい、元旦ともいいます。 元は始まり、旦は日の出の意味として、くる年の初日の出、新年の始めということです。

 春節は子供たちにとって楽しい日です。 新しい服を着て、圧歳銭を貰いますが、一番嬉しいのは美味しい料理たくさん食べられることです。 大晦日までには遠方への稼ぎの人々がみんな家に戻り、大晦日の晩さん会である年夜飯(団円飯)に家族全員そろって参加します。

 広い中国では地域によって春節の料理は大きく違います。 黄河流域と北方では餃子が主流です。 大晦日の夜、家族がテーブルを囲んでたくさんの餃子を作ります。 冷蔵庫がない時代は包んだ餃子を屋根に置いて凍らせて保存し、春節の期間中ずっと食べました。

 餃子の餡はいろいろありますが、肉・にら・白菜・卵の餡が最もポピュラーです。
私の実家は羊肉と人参の餃子を作ります。 母は買ってきた羊肉を叩きながら作った花椒水・生姜・葱を少しずつ加えて挽肉を作ります。 これは薬膳の視点から見ると、冬に最もふさわしい料理だと思っています。

 南方の人々はいろいろな年糕・元宵などを作って食べます。 特に餡を入れた甘いものが多いです。

 どこの地方料理であっても、くる年の幸せを望み、鶏(吉と同音、縁起が良い)や魚(余と同音、経済的な余裕)の料理を作って食べるとされています。

 実際は、春節は中国の独特な祭りではありません。 アジアの多くの国にも春節を祭祝日に定め、貼対聯・拝年・廟会・爆竹・獅子舞・龍舞・民族衣装を着た中国舞踊のパレートなど、盛大なイベントを行います。

 にぎやかに過ごした春節はくる年の幸せを呼んでまいります。

 

春節餃子

 

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