春節を楽しもう★

 来たる2月8日は中国の春節。 中国だけではなく各地域・各国の中華圏で最も重要とされる祝日です。
この春節の期間は旧暦の12月23日の灶王爺(かまどの神様)を祭る行事から、旧暦正月の15日の元宵節までの約23日間です。 春節の日は、正月初一といい、元旦ともいいます。 元は始まり、旦は日の出の意味として、くる年の初日の出、新年の始めということです。

 春節は子供たちにとって楽しい日です。 新しい服を着て、圧歳銭を貰いますが、一番嬉しいのは美味しい料理たくさん食べられることです。 大晦日までには遠方への稼ぎの人々がみんな家に戻り、大晦日の晩さん会である年夜飯(団円飯)に家族全員そろって参加します。

 広い中国では地域によって春節の料理は大きく違います。 黄河流域と北方では餃子が主流です。 大晦日の夜、家族がテーブルを囲んでたくさんの餃子を作ります。 冷蔵庫がない時代は包んだ餃子を屋根に置いて凍らせて保存し、春節の期間中ずっと食べました。

 餃子の餡はいろいろありますが、肉・にら・白菜・卵の餡が最もポピュラーです。
私の実家は羊肉と人参の餃子を作ります。 母は買ってきた羊肉を叩きながら作った花椒水・生姜・葱を少しずつ加えて挽肉を作ります。 これは薬膳の視点から見ると、冬に最もふさわしい料理だと思っています。

 南方の人々はいろいろな年糕・元宵などを作って食べます。 特に餡を入れた甘いものが多いです。

 どこの地方料理であっても、くる年の幸せを望み、鶏(吉と同音、縁起が良い)や魚(余と同音、経済的な余裕)の料理を作って食べるとされています。

 実際は、春節は中国の独特な祭りではありません。 アジアの多くの国にも春節を祭祝日に定め、貼対聯・拝年・廟会・爆竹・獅子舞・龍舞・民族衣装を着た中国舞踊のパレートなど、盛大なイベントを行います。

 にぎやかに過ごした春節はくる年の幸せを呼んでまいります。

 

春節餃子

 

follow us in feedly