心気虚タイプ―気虚シリーズ②

心の働きが低下

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心と密接に関係する季節は夏です。 夏は1年のなかで最も暑い季節。
心は「熱を悪(にく)む」という特徴を持っています。
夏の暑さで血流が速くなり、血脈を主る心気の働きを助ける一方、汗をたくさんかいて心気と心の液体を消耗する悪い面もあるため、春に気を上昇させて補う補気類を使うほか、心気を補い、新の液体を滋養し、清熱する必要もあります。

a07fbb6a5e3ec4350a2ce4eef3adecf3_s【症状】
顔色が蒼白、心悸、めまい、精神不振、汗をかきやすい、胸のつかえ、舌色が淡い、舌苔白色、脈虚・不整脈

【立法】
補気養心

【分析】
虚弱体質・気の生成不足・慢性病・老化・精神的な素因などが原因となって心気虚弱となり、血液を循環させる力が弱くなって、無理に動こうとするため、心悸、胸悶、息切れ、不整脈が現れる。 心を養わなくなることで心血も不足し、顔面を滋養できず顔色が蒼白になる。

【食材】
心経の補気類 : 霊芝 常用される心経に入りやすい補気類は少ないので、補気類の食材を自由に選んで使ってください
滋陰類 : アスパラガス・鶏卵・ロバ肉・牛乳carrots-29622_1280
養血類 : にんじん・竜眼肉・豚ハツ
清熱類 : 小麦・苦瓜・緑豆・すいか・りんご・メロン・茶葉

【中薬】
滋陰類 : 麦門冬・桑椹・百合・亀板
養血類 : 当帰
清熱類 : 竹葉・淡竹葉・山梔子・生地黄・牡丹皮・紫草・板藍根・連翹

肺気虚タイプ―気虚シリーズ①

肺の働きが低下

6d2e8729ff7426c41ea800798bee86ac_s 肺と密接に関係する季節は秋です。 秋は1年のなかで空が高く、空気が澄んでいます。
肺はきれいな空気を好み、潤すことを好むので、秋に通じるとされています。
春に気を上昇させて補う補気類を
使ってケアしますが、できるだけ肺経に入りやすいものを使うほか、肺を潤す滋陰類を使う必要もあります。

【症状】
顔色が白い、疲れやすい、汗をかきやすい、カゼを引きやすい、咳声が出やすい、息切れ、声に力がない、舌色が淡い、舌苔白色、脈虚

【分析】
気の生成不足・慢性病・老化などが原因となって肺気虚弱となり、全身の気と呼吸を主る機能が低下し、ときどき咳、息切れ、無気力が現れ、さらに体を守る衛気が不足すると、汗をかきやすい、カゼを引きやすい、顔色が淡白となる。

【立法】麦門冬茶(秋)
補気潤肺

【食材】
肺経の補気類 : もち米・長いも・じゃがいも・さつまいも・桃・うずら肉・どじょう・鯖・鮫・ローヤルゼリー・はちみつ・水あめ
滋陰類 : 小松菜・アスパラガス・白きくらげ・松の実・ひまわりの種・白ごま・鶏卵・鴨卵・鴨肉・猪肉・兎肉・牛乳・チーズ・いちご

【中薬】
肺経の補気類 : 吉林人参・党参・太子参・西洋参・紅景天・黄耆・山薬・甘草
滋陰類 : 麦門冬・沙参・玉竹・黄精・百合・枸杞子