去る8月21-25日にベトナムのハノイを訪問しました。
ハノイに駐在している日本の知人が、日本とベトナム合弁の医療クリニックの事務局長を務めているため、これからの仕事について中医薬膳学を生かせるかどうか意見交換をするために訪越してほしいという要請が私のところに届きました。雨が多いので、例年より少し涼しくて過ごしやすい東京から気温37度のハノイに入りました。着いたとたん、汗が水道の水のように止まらずに流れました。
翌日は6階建ての診療所を尋ねました。院長はベトナムの先生ですが、日本から来た2名の若い医師(内科の男性医師と口腔科の女性医師)がベトナムの先生と一緒に仕事をしています。内科と口腔科以外に、子供の予防注射も行っています。
ベトナムの言葉はわからないので、ハノイ大学日本語学部4年生の可愛い学生に通訳をしてもらいました。
3日目は国立栄養学研究所で学術交流を行いました。この研究所は日本の味の素株式会社と「栄養士育成」の事業を行っています。この日は研究所の所長、教授、医師などの専門家40名程が参加しました。83歳のホイ教授は鬱金・大豆の治療効果について講演を行い、病気の治療より、予防の重要性を述べました。
私は日本の「健康寿命を延ばす」状況、未病医学の状況を述べ、本学院の教育について説明しました。参加者は皆、興味津々といった様子で耳を傾け、いろいろな質問を受けました。特に薬膳の学習についての質問が多かったです。短期間でしたが、とても素晴らしい交流ができました。