この数年、出版社からも学生からも、“先生、薬膳茶の本は在庫がありますか? 新書はいつ出しますか?”という質問が多かったです。 一期卒業生・木下葉子さんと一緒に自費で出した『薬膳茶』が絶版になってから、もう何年も経ってしまいました。 忙しい毎日に追われて、書きたい内容のメモがあり、資料も多く集まりましたが、新書の執筆は時間的になかなかできなかったのです。
やっと、原稿を出版社に出すことになりました。 引き続き撮影の準備になります。
茶を飲むことは日常生活にも、修身養性、伝統文化に欠かせないことですので、撮影の背景、茶器、薬膳茶に使う中薬などはそれに合わせて購入することになりました。
背景は和紙にしました。 蔡倫が造紙術発明してから高麗僧侶によって日本に伝えてられたのは、1400年前のことです。 創業363年の「小津和紙商店」を探して紙を買いました。 どこへ行っても私の好きな茶器、蕎麦猪口、碗などを探して用意しました。 今回は70品の薬膳茶を撮影するので、80セットを用意しました。 中薬は中国で調達しました。
さて、撮影の日を迎えました。 一緒に仕事をしている仲間の先生方、職員に撮影の協力をお願いし、撮影は2日間で順調に行われました。
どのような本になるかしら? 自分も期待しています。