烏龍茶が普及した理由

%e7%83%8f%e9%be%8d%e8%8c%b6 烏龍茶は、茶葉が発酵過程で銀青色になるため「青茶」とも呼ばれています。 その代表が鉄観音です。 清の乾隆帝がこのお茶を飲んで「茶葉は鉄のように重く、その美しさは観音のようだ」と絶賛したというのが名前の由来の一説となっています。

 鉄観音の茶葉は分厚く、緑色でつやがあり、香ばしい匂いが広がり、飲むと葉に隠れていた甘い香りがしばらく口の中に残るので、鉄観音は極品銘茶約300年の歴史を誇っています。 中国での国賓に送る茶は福建省南部の安渓市産の鉄観音だそうです。

 鉄観音などの烏龍茶は半発酵茶であるので、温性にも涼性にも片寄らない性質が特徴です。 そのため最も多くの人々が飲みやすい茶として福建省、広東省、台湾などでよく飲まれています。

 日本では1980年代に、缶入りの烏龍茶が発売され、茶の飲み方に革命的な変化を起こしました。 それまで温かくして飲んでいた茶が水のように便利に飲めるようになったことで、さらなる茶の普及を促すことになったのです。

 烏龍茶には武夷岩茶・武夷肉桂・閩北水仙などの種類があります。