眼精疲労

＿＿＿＿＿＿｡o*★*o｡＿＿＿＿＿

五臓・気血・経絡と目

　目はからだのさまざまな器官と深く繋がっています。

 

　肝は目に開竅します。　また目は血によって養われているので、肝の蔵血作用により目を養い、ものを見ることができます。

　心は血脈を主っているので、血脈を通して目に栄養を送ります。　心の盛衰は主に目尻に現れます。

　脾は運化を主り、水穀精微を作り、その精微を上昇させて目を営養。　脾は肌肉を主るので、特に瞼に脾の盛衰が現れます。

　肺は全身の気を主り、百脈の集合するところなので、肺の宣発・粛降作用によって気血が目に注がれます。　肺の盛衰は白目に現れます。

　腎は蔵精を主り、腎精は血を作る元にもなるので、精血を集合させて目を養います。　目と脳は繋がりが深く、腎は骨髄を生じて脳を滋養するので、同時に目を滋養することにもなります。　特に視力や眼底の状況との関わりが深い臓です。

 

　目は気血とも密接な関係です。　物を見る、色を識別するなどの働きはすべて、気の巡りがよく、血が養うことが必要です。

ほかにも、目の周りには、足の太陽膀胱経・足の陽明胃経・足の少陽胆経・督脈・手の少陽三焦経など多くの経絡が流れていて、これらの経絡は五臓六腑・気血津液と繋がりが深く、目に豊富な栄養を送っています。

 

　このように目は五臓六腑・気血津液・経絡と繋がりが深く、お互いに影響し合っています。　また目は五臓六腑の精気が注がれているところなので、からだの健康状態は目に現れます。　からだが元気な場合は目が輝いていて「有神」ともいわれます。　からだがつかれている場合は目に呆滞・乾燥・かすみ・充血・疼痛・視力低下・頭痛・めまいなどの眼精疲労症状が現れるのです。