緑茶は中国で生産量が一番多く、中国第一茶と称されていますが、その代表的なものが龍井茶(ロンジン茶)です。 杭州の西湖近辺の龍井村が龍井茶の産地です。
清の時代の乾隆帝(1711~1799年)が4回杭州を視察し、この茶を褒めたところから、代々の皇帝に愛され、貢茶となりました。 その華麗な茶葉の形・綺麗な緑色・芳しい香り・美味しい味は龍井茶の「四絶」といわれ、よく絵や詩の中に登場し、最も上品な茶として達宮や貴人たちに愛飲されました。
龍井茶は陰干しし、揉み、軽く煎るといった工程で作られた非発酵茶なので、自然な風味が残っていると同時に清熱解毒・清心瀉肝の作用があります。 そのため夏の季節、暑がりの体質、熱性の病気などによいお茶です。 また龍井茶は飲む以外にも、食材としても使われています。
ほかには碧螺春、黄山毛峰などがあります。
白茶と黄茶は緑茶の近い種類の茶ですので、緑茶のように使えます。
白毫銀針は、北宋の徽宗皇帝が愛用したお茶としても有名です。 中国茶の中で貴重だとされる白茶の中でも最も高貴な茶とされているからです。
白毫(芽を覆っている白い繊毛)が湯の中に溶けてキラキラと舞っているのをガラスの器を透して観賞するのはすでにご存知でしょう。