薬膳の道を広げる

img_2165 薬膳は、最近、けっこう話題になり始めました。 本学院の設立当初は、薬膳に興味をもち、学習する方はほとんど、家族の健康を気にする60代、70代の主婦でした。 最近になり、若者が増え、仕事にいかしたい方が年々多くなってきています。 また、個人ではなく、いろいろな会社がビジネスチャンスとして薬膳に目を向けています。 薬膳に使うものは食材ですので、地域の活性化、農業商品を開発するための薬膳相談も増えました。

 仙台は、記憶にある中国の文豪-魯迅が学んだところです。 薬膳講義のために10月に訪ねました。 会場には地元の農家、東京から食品関連会社、流通会社などの方々が集まりました。 講義後、薬膳粥の開発メニューをグループごとに考案、発表してもらいました。 講義終了後に親睦会があり、無農薬栽培、無添加食品などの話題で盛りあがり、私も勉強になりました。

 これから生産者の皆様とお会いして、薬膳の道を広げていきたいです。img_2171

風疹(風痧)

風疹は冬・春に流行する伝染病です。 5歳以下の小児の発病率が高いが、妊娠3ヶ月以内にかかると胎児に影響し、畸形になりやすいです。

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メカニズム

風熱時邪が口鼻から→肺衛に蘊結(集結)→気血が邪気と戦い→皮膚に発生する

風痧時毒の毒性が軽いので、最初に微熱、鼻水、軽い咳があり、発熱の当日からまたは2日目から全身に細かい赤い疹が出て、1~2日以内で全身に透発するが手足の裏には少ないかぜんぜん発疹しない。
2~3日消失、色素沈着はない。
耳後・枕部のリンパが腫れ、圧痛がある。
臓腑に影響することは少ない。
予測は良好。

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 治療

1.邪蘊肺衛

【症状】
発熱・悪風・くしゃみ・鼻詰まり・鼻水・軽い咳・精神不振・食欲はない。 舌質紅苔薄白

疹色 : ピンク色・細かい・稀疎・痒み。

発疹順番 : 頭顔 → 体 → 四肢

【分析】
風熱時邪が肺衛に侵入する

【立法】
疎風清熱

【方剤】
銀翹散(銀花、豆豉、連翹、薄荷、桔梗、芦根、甘草、竹葉、荊芥穂、牛蒡子)

【食薬】
辛涼解表類・清熱類

 

2.邪熱熾盛

【症状】
高熱・のどが渇く・煩躁・疹色は鮮やかな紅・紫暗・尿少・尿色が濃い・舌質紅舌苔黄糙

【分析】
風熱時邪が気分・血分に影響する。

【立法】
清熱解毒

【方剤】
透疹清解湯(桑葉・甘菊・薄荷・連翹・牛蒡子・赤芍薬・蝉蛻・紫花地丁・黄連・サフラン)

【食薬】
辛涼解表類、清熱解毒類

酸辣湯麺

酸辣風味のスープそば

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【材料(4人分)】

豚肉 80g
シイタケ 大2枚
冬筍 30g
エリンギ 30g
浅月 少々
生麺 2玉
卵 2個

〈下味〉
塩 少々
酒 少々
胡椒 少々
水溶き片栗粉 少々

〈調味料〉
酒 大さじ1
塩 小さじ1
醤油 大さじ3
旨み調味料 少々
胡椒 適量
酢 大さじ1と2/3
スープ 1,100cc
水溶き片栗粉 大さじ5
胡麻油 小さじ1/2
辣油 小さじ1

【作り方】

  1. 冬筍、エリンギ、シイタケはそれぞれ糸切りにし、浅月はみじん切り(小口切り)にします。
  2. 豚肉を糸切りにし、下味を付けておきます。
  3. 2の豚肉をボイルして、鍋にスープを入れ、1を入れ、調味料を加え、水溶き片栗粉を入れ、溶き卵を加えます。
  4. 別の鍋にお湯をたっぷり沸かし、麺を茹でます。
  5. 器に4の麺を入れ、3をかけ、1の浅月を上にのせます。