体質と旬の食材⑥金木犀(きんもくせい)

この季節、ほのかにいい香りが漂ってくる金木犀。中国では桂花(けいか)といいます。有名な観光地として知られる桂林(けいりん)は、金木犀がたくさんあるので、その名がついたのです。

お茶やお菓子に使ったり、彩とその香りがよいアクセントになります。

薬膳では内臓を温め、気を巡らせる働きを持っていると考えます。そこで陽虚体質気鬱体質の方にお勧めです。しかし、陽盛体質には控えましょう。

ただし、その働きが充分に期待できるのは、花が開いたものではなく、蕾の状態です。蕾を摘んで、しっかりと乾燥させてから保存しましょう。

紅糟拌魷魚 (モンゴイカの紅こうじ和え)

血を養って、貧血症状を改善します。
血虚体質にお勧め‼

【 材料(4人分) 】

モンゴウイカ 200g
胡瓜 2本
香菜(みじん切り)小さじ1
にんにく 15g
炒め油 15㎖
紅糟(紅こうじ) 50g
ねりゴマ 15g
紹興酒 40㎖
砂糖 10g
水 15㎖
胡麻油 15㎖

【 作り方 】

  1. 鍋に油を入れ、にんにくを弱火で炒める。香りが出てきたら、紅こうじを入れ、焦げないように炒める。
  2. 色が出てきたら、ねりゴマと紹興酒を入れ、炒める。
  3. 炒めたら水を入れ、砂糖を入れて炒める。最後に胡麻油を入れなじませる。
  4. イカは花切りにして、軽くボイルして冷水にさらす。
  5. 胡瓜は皮をむき、スライスする。
  6. ④と⑤を紅こうじソースと合えて、皿に盛りつけて、香菜を散らす。

体質と旬の食材⑤さつまいも

さつまいもは様々な種類があるので通年収穫できますが、芋掘りのイベントが多くなる秋にたくさん出回ります。

身体を温めも冷やしもしない、平性(へいせい)の性質を持つさつまいもは、の気を補い、疲れやすい、無気力などの症状を改善します。汚れなどを取り除き、皮ごと摂りましょう。

ただし、食べすぎるとガスがたまってお腹が脹りやすくなります。それを防ぐには、みかんの皮などの理気類(りきるい)と一緒に摂るとよいでしょう。

特に気鬱体質の方は控えるようにしましょう。大腸気滞の便秘の方がさつまいもを摂るとかえって症状が悪化しますので気をつけてください。